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今回はWebflowのコンポーネント機能の使い方について解説します。
コンポーネントを使用すると、要素や子要素からカスタマイズ可能なブロックを作成して、一貫性があり、効率的な設計を維持できます。
これらのブロックをサイト全体で再利用し、1 か所で変更することで、繰り返し発生する各レイアウトを個別に修正する必要がなくなります。
コンポーネントの作成方法
コンポーネントを使用して次のことができます。
- インスタンスごとに同一のコンテンツを作成します。
ナビゲーションバー、フッター、サインアップフォームなど、まったく同じコンテンツを持つ繰り返しレイアウトの同一コピーを作成します。
これらを 1 か所で編集すると、その変更がそのコンポーネントのすべてのインスタンスに影響を与えることがわかります。
- インスタンスごとに固有のコンテンツを作成します。
レイアウトは維持しつつも、複製先でテキスト、画像、ビデオ、またはリッチ テキストを変更し、各インスタンスに固有のコンテンツを与えながら一貫したデザインを維持します。
サイト上のほとんどの要素または要素のグループからコンポーネントを作成できます。
- コンポーネントにしたい要素を選択
- Style panelまたはElement settings panelを開く
- パネル上部のcreate componentアイコンをクリック
- コンポーネントに名前を付けて、Createをクリック
メインコンポーネントの内の、一コンポーネントとなります。
これによって、メインコンポーネントに対する変更は、そのコンポーネントのすべてのインスタンスに反映されます。
次の方法でいつでも、任意のコンポーネント インスタンスのメインコンポーネント編集画面に入ることができます。
- コンポーネントインスタンスをダブルクリックする
- 右クリックし、Edit componentをクリックする
- インスタンスを選択し、ラベルの鉛筆アイコンをクリックする
- インスタンスを選択し、右側のパネルの右上にあるレンチアイコンをクリックする
-
コンポーネントの使用方法と再利用方法
コンポーネントを作成したら、サイト内のどこでも再利用できます。
- コンポーネントパネルを開く
- 目的のコンポーネントをクリックしてサイト内の任意のページにドラッグ
- コンポーネント インスタンスをキャンバス上またはナビゲーターに直接ドロップ
コンポーネントインスタンスを選択すると、そのインスタンスが強調表示され、緑色の枠で囲まれます。
コンポーネントパネルを開いて、サイト内で各コンポーネントが何回使用されたかを確認します。
注記
コンポーネント インスタンスの複製は可能ですが (コピーペースト、右クリック、またはキーボード ショートカットの使用による複製)
メイン コンポーネントの複製は現時点ではネイティブには不可能です。
代わりに、コンポーネント インスタンスのリンクを解除し、そのリンク解除された要素または要素のグループから新しいコンポーネントを作成できます。
コンポーネントをダブルクリックしてメインコンポーネントに入り、ナビゲーターパネルでコンポーネントの要素階層を表示できます。
コンポーネントの要素階層はメイン コンポーネントからのみ表示できます。
つまり、コンポーネント インスタンス内からコンポーネントの要素階層を表示することはできません。
メインコンポーネントを編集する
コンポーネントのすべてのインスタンスに同じ変更を加えるには、メインコンポーネントを編集する必要があります。
次の方法で、任意のコンポーネントインスタンスのメインコンポーネントを編集できます。
- コンポーネントインスタンスをダブルクリックする
- 右クリックし、Edit componentをクリックする
- インスタンスを選択し、ラベルの鉛筆アイコンをクリックする
- インスタンスを選択し、右側のパネルの右上にあるレンチアイコンをクリックする
コンポーネントインスタンスのスタイルを変更するには、class
カスタム属性を使用します。
メインコンポーネントの編集は、すべてのコンポーネント インスタンスに影響します。
(コンポーネントインスタンスのコンポーネントプロパティがコンポーネント内の特定の要素に適用されている場合を除く)
メインコンポーネントに対する変更(要素の順番、レイアウト、サイズ、など)は、サイト全体のすべての同一コンポーネントインスタンスに反映されます。
たとえば、コンポーネントとして設定されたカードデザインがあるとします。
カードコンポーネントには見出し要素、段落要素、ボタン要素が含まれており、ボタン要素はカードの一番下に配置されます。
カードのメインコンポーネントを編集し、ボタンをカードの下部から上部に移動すると、その変更はサイト全体のカードコンポーネントのすべてのインスタンスに影響します。
メインコンポーネントの編集は、コンポーネントインスタンスで特に変更されない限り、そのコンポーネントのすべてのインスタンスに影響します。
コンポーネントのプロパティの定義とコンポーネントインスタンスの値の変更について詳しくは、 こちらをご覧ください。
メインコンポーネントを終了する
メインコンポーネントの編集が完了したら、次の方法でメインコンポーネントを終了できます。
- デザイナーの左上隅にあるbackの矢印をクリックする
- キャンバス上のコンポーネントの外側をクリックする
- キーボードのEsc キーを押す
メインコンポーネントの編集を停止した後は、コンポーネントインスタンス内の要素に加えた編集は、その特定のコンポーネントインスタンスにのみ影響することに注意してください。
エディターでコンポーネントを編集する
エディターでサイトのコンテンツを更新するようにコンテンツ編集者を招待した場合
コンポーネントプロパティで変更されておらず、全てのインスタンス間で一貫しているコンポーネント要素に対して行われた変更は他のすべてのインスタンスに適用されます。
また、コンテンツ エディターがコンポーネントプロパティを介して変更されたコンポーネント要素に変更を加えた場合、その変更は編集中のコンポーネントインスタンスにのみ適用されます。
コンポーネントの名前を変更する
コンポーネントの名前を変更するには
- コンポーネントパネルを開く
- コンポーネント名の上にマウスを置き、コンポーネントの右側に表示される鉛筆アイコンをクリック
- 変更を加えて保存する
コンポーネントを削除する
コンポーネントを完全に削除するには
- コンポーネントのすべてのインスタンスをサイトから削除またはリンク解除
- コンポーネントパネルを開く
- コンポーネントの右側に表示される鉛筆アイコンをクリック
- Deleteをクリックして確認
コンポーネント インスタンスをメイン コンポーネントからリンク解除する方法
コンポーネント インスタンスのリンクを解除し、メイン コンポーネントから独立して変更を加えるには
- リンクを解除するインスタンス内の任意のコンポーネント要素を右クリックします
- Unlink instanceをクリックします
リンクを解除すると、デザイン内でそのコンポーネントの他のリンクされたインスタンスを編集しても、リンクが解除されたインスタンスは変更されません。
まとめ
いかがでしょうか。
当社では、Webflowの関心を持ってくださった方々に向けて、無料Webflow説明会を実施しています。
以下よりお問い合わせフォームにアクセスし、お気軽にお申し込みください。
ご発注を検討されている企業様だけでなく、フリーランスや制作会社など同業者様でも構いません。
Webflowの広がりによって、発注側も制作側もより幸せになれる社会の創造に向けて、当社は邁進していきます。
webflowで驚くべきウェブサイト体験を作成し最適化する手段が広がります!
全体のマーケティングチームを強化
Webflowのミッションは、web開発の能力を誰にでも提供することです。
過去10年間で、私たちは何百万ものデザイナーにその能力を与え、手動でコードを書かずにデザインを完全に具現化できるようにしました。
これを行うことで、数えきれないほどの人々の生活を変えるだけでなく、より魅力的で美しいWebを作り出すのにも役立ちました。
しかし、Orangetheory Fitness、IDEO、Dropboxなどのような大規模なチームと協力し始めてから、
ウェブ体験がどのように作成されているかには重大な問題があることに気付きました。
ウェブサイトが構築された後、マーケティングチームがそれを個別化し、より良いものにするための実験を行い、さまざまな顧客のニーズに対応するために最適化することは非常に困難です。
ウェブサイトを最適化するためのツールは、設定が非常に複雑であり、大幅なエンジニアリングのサポートなしには設定できないか、ソースウェブサイトのコンテンツが設計および管理される場所とは別に使用することが困難なことがよくあります。
これが私たちが解決しようとしている次の大きな問題です。
私たちの目標は、マーケティングチームやWebエージェンシーに、信じられないほどのウェブ体験を構築するだけでなく、異なるオーディエンスに合わせてサイトを個別化し、どのバージョンがより優れているかをテストするための実験を簡単に作成し、ウェブサイト全体のバイヤージャーニを最適化してコンバージョンと収益を促進する能力を提供することです。
これらの機能を1か所に統合することで、私たちは統一されたウェブサイトエクスペリエンスプラットフォーム(WXP)を構築しています。
このビジョンを持って、デジタル体験の最も重要な部分(ウェブサイト)を取り上げ、マーケティングチームがコードへの依存を打破し、以前に到達できなかった速さで革新することができる視覚優先のプラットフォームを作成しています。
これにより、収益を生み出すことができるマーケティングチームだけでなく、ウェブ上のすべての人にとってより良い体験が実現すると考えています。
Intellimize & Webflow: 同じ原則に基づいて構築
Intellimizeは同様の目標で設立され、構築されました。
Intellimizeチームは、エンジニアリングのサポートなしでマーケティングチームがウェブサイト体験を深く個別化できる素晴らしい製品を作成しました。
Intellimizeチームとの最初の会話から、私は私たちが似たようなビジョンを持っているだけでなく、マーケティングのコード依存を解消する鍵は、マーケティングが常に開発チームからの助けを必要とせずに使用できる視覚優先のツールを構築することだという同じ気持ちを共有していることを知っていました。
設立以来、IntellimizeはSumo Logic(10億以上のページバージョン、変換率の53%の向上)、Snowflake(変換率の60%の増加、予約されたミーティングの49%の向上)、Drift(変換率の129%の改善、280万ドルの追加収益)などの顧客に大きな影響を与えてきました。
IntellimizeのアプローチはWebflowと完全に一致しており、組み合わせることで、過去10年間にウェブサイト開発市場で行ってきたように、広範なウェブサイト体験市場を攪乱することができます。
What's NEXT?
IntellimizeチームをWebflowへ迎えることに非常に興奮しています。
今後数か月間で、私たちはIntellimizeをWebflowプラットフォームに統合し、すべてのお客様がWebflow内で高度な個別化と実験を実施できるようにします。
Intellimizeのお客様にとっては、製品は変わりませんし、一緒に成長するのを楽しみにしています。
これはWebflowにとって大きなマイルストーンであり、信じられないほどのウェブサイト体験を構築したいすべてのマーケティングチームにとっても重要なことです。
Splineは、インタラクティブな3Dをデザインするためのツールです。
Splineの統合により、Spline sceneとそのイベントをWebflowに直接貼り付けることができます。
Webflowのネイティブインタラクションを使用して、WebflowでSplineオブジェクトをアニメーション化することもできます。
Spline sceneを作成してエクスポートする方法
まず、 Splineでsceneを作成する必要があります。
そのためには、Splineにアクセスしてアカウントを作成し、デザインを開始してください。
設計方法の詳細については、Spline のドキュメントまたはビデオ チュートリアルを確認してください。
sceneを作成したら、sceneをエクスポートできます。
- エディタのツールバーで[Export] をクリックします。
- Code Exportに移動します。
- [Overview]タブの上部にあるリンクをコピーします(リンクには「.splinecode」拡張子が付きます)。
Spline sceneをWebflowサイトに追加する方法
Spline sceneを作成してエクスポートしたら、そのシーンを Webflowサイトに追加できます。
WebflowにはネイティブのSpline scene elementがあり、他の要素と同様にスタイルを設定できます。
- Add elementからMediaに移動します。
- Spline scene elementをキャンバスにドラッグします。
- Element settings panelからSpline scene settingsに移動します。
- Spline sceneのURLを貼り付けます。
Webflow でスプライン シーンをアニメーション化する方法
- キャンバス上のSpline sceneを選択します。
- Interactions panelに移動します。
- Element triggerまたはPage triggerを選択してください。
- 手順6まではカスタムアニメーションの設定手順に従います。
- [Actions] ドロップダウンからスプライン アニメーションを選択します。
- ドロップダウン からオブジェクトを選択します。
その後、Spline sceneを自由にアニメーション化できます。
アニメーション タイムラインでそのオブジェクトの位置、回転、スケール (すべての X、Y、Z 軸上) を設定できます。
アクション ターゲットを調整して、アニメーションが影響するelementまたはトリガーを決定することもできます。
Figma to Webflow Appを使用すると、バリアブルやコンポーネントを Figma からWebflowにインポートできます。
始めるには、まずFigma to Webflow プラグインをインストールする必要があります。
Figma to Webflow Appを起動する方法
まず、Webflow サイトを開き、アプリパネルからアプリを起動します。
- Figma プラグインに移動します
- 「Design System Sync」タブに移動します
- ドロップダウンで正しいサイトが選択されていることを確認してください
プラグインが接続されていることを確認したら、バリアブルやコンポーネントを同期できます。
バリアブルとコンポーネントを同期してインポートする方法
バリアブルの同期とインポート
同期およびインポートするバリアブルを選択するには
- 「Design System Sync」タブに移動します
- 右上隅にある「variables mode」アイコンをクリックします
- 同期したいバリアブルを選択します
- 「Sync to Webflow」をクリックします
その後、Webflow に戻って、アプリのモーダル ウィンドウにバリアブルをインポートできます。
ボックスをオンまたはオフにして、インポートするバリアブルを選択できます。
次に、「Import」をクリックします。バリアブルをインポートすると、Variables tabに表示されます。
コンポーネントの同期とインポート
同期するコンポーネントを選択するには:
- 「Design System Sync 」タブに移動します
- 右上隅の「select mode」アイコンをクリックします
- Shiftキーを押しながらクリックして、Figma キャンバス上の 1 つまたは複数のコンポーネントを選択します
- 「Sync to Webflow」をクリックします
プラグインがコンポーネントを同期したら、Webflow サイトにアクセスして、Figma to Webflow アプリの更新を確認できます。
- 「Import new components」をクリックして、新しく同期されたコンポーネントを確認します
- Webflow サイトにインポートするコンポーネントを選択します
- インポートをクリックします
Figma からコンポーネントをインポートすると、Webflow はそのコンポーネントに接続します。
後で、同じコンポーネントを Figma から再インポートし、その設計の更新を Webflow で直接確認できます。
要素の位置とスタイルのみが更新されることに注意してください。プロパティまたはバインディングがある場合、Webflow に残ります。
注記
コンポーネントバリアントは、同期時に選択を解除しない限り、重複コンポーネントとして Webflow サイトにインポートされます。
以前にインポートしたコンポーネントを同期する方法
以前に Webflow サイトにインポートしたコンポーネントを同期するには、まず Figma に移動してプラグイン ウィンドウを開きます。
- ドロップダウンでコンポーネントを同期するサイトが選択されていることを確認してください。
- 右上隅の「select mode」アイコンをクリックします
- Figma キャンバス上のコンポーネントを選択します
- プラグインのモーダルウィンドウで「Continue」をクリックします
- 「Sync to Webflow」をクリックします
- Webflow サイトで Figma to Webflow Appを開きます
- アプリのモーダルウィンドウで「Component updates」をクリックします
次に、各コンポーネントをクリックして表示できます。
- 変更されたスタイル (色、フォントなど)
- コンポーネントに追加またはコンポーネントで更新されるバリアブル
- コンポーネントに追加された新しい要素
[Update Component Styles and Variables] をクリックしてプレビューから 1 つのコンポーネントを更新するか、[Review component updates]ページで[Update all components]をクリックします。
コンポーネントのすべてのインスタンスが Webflow サイト全体で更新されます。
コンフリクトのコンポーネントの更新を確認する方法
以前にインポートしたコンポーネントのコンフリクトは、Figma のコンポーネントから 1 つまたは複数の要素を削除し、それらの要素が Webflow にまだ存在している場合に発生します。
コンフリクトのあるコンポーネントの更新を確認するには、アプリのモーダル ウィンドウで [Component updates with conflicts] をクリックします。
次に、各コンポーネントをクリックして、欠落している要素を表示できます。
そこからは、次の 3 つのオプションがあります。
- 欠落している要素を削除する— Webflow 内のコンポーネントのすべてのインスタンスを通常どおり更新します (これにより、コンポーネント内の要素が削除されます)
- 非同期コンポーネントとしてインポート— コンポーネントをそのまま Webflow にインポートします。今後、コンポーネントを Figma から Webflow に同期することはできなくなります。
- Figma での変更を元に戻す- Figma に戻って、削除した要素をコンポーネントに追加し直すことができます。これにより、コンフリクトが解消されます。
以前にインポートしたバリアブルを同期する方法
以前に Webflow サイトにインポートしたバリアブルを更新するには、まず Figma に移動してプラグイン ウィンドウを開きます。
- 右上隅にある「variables mode」アイコンをクリックします
- 「Continue」をクリックします
- 同期したいバリアブルを選択します
- 「Sync variable(s) to Webflow」をクリックします
Figma で更新され、Webflow に同期されたバリアブルはすべて、アプリのモーダル ウィンドウに表示されます。
ウィンドウにはバリアブルの初期値と新しい値が表示されます。インポートするバリアブルを選択し、[Update variable(s)]をクリックします。
価格競争が激しい日本市場では、企業が生き残るためには製品やサービスのUXを向上させる必要があります。
UXデザインは、製品やサービスの成功に大きく影響を与える重要な要素です。まずはUXの意味や改善方法を正しく理解することが重要です。
この記事では、UXに関する内容を解説しています。UXの意味からUXとUIの違いやUXの改善方法、UXデザインを向上させるためのポイント、さらに成功事例も紹介していますので、ぜひご活用ください。
UX(ユーザーエクスペリエンス)とは?
"UX" は "User Experience"(ユーザーエクスペリエンス)の略称です。これは、ユーザーが製品やサービスを選ぶ段階から、利用して再び購入したいと考えるまでの全体的な経験や満足度を指します。UXを高めることで、競合他社との差別化や顧客満足度向上、ブランド力向上のようなメリットがあり、近年多くの企業はUXの改善に力を入れています。
製品やサービスの成功に大きく影響を与える重要なUX項目として、以下6つの要素があります。
・ユーザビリティ
・コンテンツ
・デザイン
・インタラクション
・パフォーマンス
・アクセシビリティ
次の項目ではそれぞれの要素を解説していきます。
WebサイトにおけるUX
ユーザビリティ
ユーザビリティとは、製品やシステムなどの使いやすさや効果性、ユーザーの満足度を表す言葉です。ユーザビリティの定義にはいくつかありますが、次のような要素が含まれています。
・目標達成に対する有効性
・記憶に残る操作性
・目標達成における効率の高さ
・使用時の満足度
・エラー発生時の直感的な復旧
これらの要素を高い度合いで満たす製品やサービスは、ユーザビリティが高いと考えられます。ユーザビリティの向上には、ユーザーのニーズや行動を理解し、それに基づいて設計を行うことが不可欠です。ユーザビリティテストやフィードバックの収集を通じて、製品やサービスの改善点を特定し、継続的な改善を行うことが重要です。
コンテンツ
ユーザーが製品やサービスを使う際に触れるあらゆる情報や要素を指し、テキスト、画像、動画、アニメーション、アイコン、ボタン、リンクなどが含まれます。これらはユーザーが情報を理解しやすくするだけでなく、必要としている情報を提供する役割があります。良質なコンテンツは、ユーザーの関心や興味を引き、継続的に利用される要因となる重要な要素です。
デザイン
製品やサービスを利用するユーザーが直面するインターフェースや体験を設計するプロセスを指します。これには、視覚的な要素(デザイン、レイアウト、色彩)、操作性(使いやすさ、ナビゲーション)などが含まれます。数あるサービスやプロダクトの中から自社の商品をユーザーに選んでもらうためには、ユーザーのニーズに寄り添った興味を引くようなデザインを設計することが重要です。
インタラクション
コンピュータやデジタルデバイスを通じて行われる相互作用を指します。これは、ユーザーがデバイスやシステムと対話したり、操作したりすることを指します。例えば、ウェブサイトやモバイルアプリの操作、タッチスクリーンを使ったデバイスの操作、音声認識システムとの対話などを指します。ユーザーのアクションに対してフィードバックが提供されるため、開発者は即座にシステムの改善に取り掛かる事が出来ます。このような相互作用によりユーザーは円滑な体験を得ることができ、製品やサービスの成功に繋がります。
パフォーマンス
製品やサービスがユーザーに提供する体験の質や効果を指します。例えばウェブサイトの場合、読み込み速度が速い事が重要です。読み込み速度が遅いとユーザーは待ち時間にイライラし、サイトの利用を妨げる要因に繋がってしまいます。その結果、利用者数減少や売上に影響を及ぼすことがあるため、常にパフォーマンスの最適化に取り組む必要があります。
アクセシビリティ
製品やサービスがバリアフリーであり、すべてのユーザーが利用できることです。障害を持つユーザーや異なる環境下でもアクセス可能であることが重要です。
UXとそれぞれの用語との違い
UI(ユーザーインターフェース)
「UI」は”User interface”の略で、製品やサービスとユーザーを結びつける接点のことを指します。サイトのデザインやボタン、ソフトウェアの操作画面などが具体例として挙げられます。UIは「ユーザー体験」であるUXの一部であり、UX向上には良いUIが欠かせません。
CX(カスタマーエクスペリエンス)
「CX」は”Customer Experience”の略で、UXと同じように「ユーザー体験」を表す言葉ですが、CXの方がUXよりも幅広い範囲が対象になっているという特徴があります。UXは、ユーザーが製品やサービスを使用する際に得る体験に対して、CXはユーザーが企業やブランド全体との接点を通じて得る総合的な体験の事を指します。
DX(デジタルトランスフォーメーション)
「DX」は"Digital Transformation"(デジタルトランスフォーメーション)の略で、デジタル技術を活用して業務プロセスやビジネスモデルへの変革を指します。DXの目的は、ビジネスの変革を迅速に実現できるデジタル企業の実現ですが、デジタル化という目的だけでDXを推進しても、新たな価値の創出が叶わず、単にコストが肥大化しただけの結果となるなど、失敗に終わってしまうことも珍しくはありません。正しい目的を見据えてDXを推進することが重要です。
UXを改善させるポイント
ユーザー視点に立って考える
UXデザインを設計する際、どんな製品やサービスでも最も重要なことは「ユーザー視点」です。「ユーザー視点」とは、ユーザーの立場に立って、サービスに対してどんな感情を抱いているかを考えることです。
製品やサービスを良くしようと「ビジネス視点」になりすぎているよくありがちな失敗例として「情報量を多く盛り込みすぎて視認性が悪い」「目を引くためにデザインに凝りすぎて操作性が悪い」などといったユーザーのストレスになってしまうケースです。ユーザーが使いやすい導線を意識することが大切です。
しかし、実際にユーザー視点を理解しようとしても具体的にどのような方法をとればいいのか悩まれることもあるかと思います。ここでは、ユーザー体験を理解するための手法について解説します。
ペルソナ設計・カスタマージャーニー設計
ペルソナとは詳細な「人物像」を設定したもので、名前や勤務先、職種、居住地、家族構成、使用アプリや行動パターンなどを分析・定義します。カスタマージャーニーとはユーザーが製品やサービスを利用する過程全体を可視化し、ユーザの感情、行動を理解するのに役立ちます。この2つを用いる事でユーザーエクスペリエンスの向上が期待できます。
ヒューリスティック分析
ユーザビリティテストとは違い、UXやUIの専門家が製品やサービスのユーザビリティを評価するための検証手段の1つです。専門家が一連のヒューリスティック(経験に基づいたルールや指針)を使用して、製品やサービスが一般的に認識されるユーザビリティの原則に従っているかどうかを評価します。ユーザーテストやフィールド調査などの他のユーザビリティ評価手法と組み合わせて使用されることがあります。
ユーザビリティテスト
Webサイトやアプリの最適化を目的とした評価・検証手段を指します。実際にユーザーにWebサイトやアプリで実際に見える画面を体験してもらい、使い勝手についてフィードバックを得るテストです。リアルなフィードバックにより、製品やサービスの開発段階やリリース後の継続的な改善に役立ちます。
ターゲットとなるユーザーを分析する
自社の商品やサービスを「誰が」「何のために」利用しているのか、購買履歴や購買頻度などを把握することが大切です。先述した「ペルソナ」を設定するとユーザーの分析に活かせます。そして、実際に「ペルソナ」に合致するユーザーに様々なテストを実施してもらうことで、ターゲットの顧客が抱える問題や課題、解決したいニーズや欲求などについてさらに詳しく把握することができます。
競合他社のサービスを分析する
市場における競合状況やポジショニング、競合他社の強みや弱点を理解するために競合分析は必要です。市場における競争状況や自社のポジショニングを把握し、強みや弱みを理解することにより、競合優位性を確保するための適切な戦略を策定することができます。また、自社にはない学びも得られるため、新しい視点やサービス改良に大いに役立ちます。
目標(ゴール)を具体的に設定する
ゴール設定は、製品やサービスの設計・開発プロセスで重要なステップです。UX・UIそれぞれのゴール設定をすればユーザーのニーズや期待に合った製品やサービスを提供し、ユーザーが良い体験を得られるようなデザイン構築に繋がります。
データで定量的に測定する
達成したいゴール設定を基に、様々なユーザーデータを活用して、ビジネスや組織の成長や競争力強化に繋げることができます。適切なデータの収集、分析、活用を行うことで、より効果的な意思決定やサービス提供へ繋げられるので、定期的な効果測定が重要です。
検証(PDCA)を何度も行う
一度設定したゴールや設計もその時々に合った定期的な見直しが必要です。ユーザビリティテストの結果や分析の結果からPDCAサイクルを利用し継続的な改善を促進し、業務プロセスやプロジェクトの効率性や品質を向上させましょう。定期的にPDCAサイクルを実施することで、組織や個人の成果を最適化することができます。
UXの重要性
スマホやタブレットなどデバイスの多様化
スマートフォンやタブレットの普及により、モバイルユーザーの割合が増加しており、ユーザーは移動中や外出先でもデバイスを使用し、いつでも製品やサービスにアクセスする事ができます。さらにデバイスの多様化が進む現代において、UXの重要性はますます高まっています。UXデザインは、マルチチャネルでの一貫した体験を提供することで、ユーザーの利便性と満足度を向上させるので重要です。
サービスや商品の付加価値で差別化
現代ではユーザーが同じような製品やサービスを提供する複数の企業から選択することができます。ユーザーが同じ価格帯の競合製品と比較して、より多くの価値を感じることができるようにするためには他社との差別化が必要不可欠です。例えばECサイトであればサイト自体の使いやすさや他サイトにはない機能、実店舗であれば接客や店内の雰囲気が心地良いことなどが付加価値となるでしょう。現代の市場において商品やサービスを売るためには、ただ良いものを作るだけでなく、ポジティブなユーザー体験という付加価値が重要となってきています。
ロイヤルカスタマーをいかに獲得できるか
ロイヤルカスタマーとは、特定の企業やブランドに非常に忠実であり、継続的にその企業やブランドの商品やサービスを購入するユーザーのことを指します。これらのユーザーは、企業やブランドに対して高い忠誠心を持ち、頻繁にリピート購買を行うため、企業にとって非常に価値の高いユーザー層です。彼らは一般に、企業の新商品やサービスを受け入れやすく、口コミや推薦を通じて他のユーザー層にも影響を与えることがあります。ロイヤルカスタマーを獲得することで、企業は安定した収益を確保し、競合他社よりも強いポジショニングを築くことができます。そのため、ユーザーとの関係を維持し、顧客満足度を高めるための戦略を継続的に実施することが重要です。
IOTの進化
「IoT」とは”Internet of Things”の略でインターネットに接続されたさまざまな種類のデバイスや物体が相互に通信し、情報を交換する技術のことを指します。家電製品、車両、センサー、工場機器などのデバイスが、インターネット経由でデータを収集し、分析し、企業へフィードバックされます。ユーザーと企業が繋がりやすくなったことで、ユーザーが企業と接点を持ちたいと感じるUXデザインを生みだせるかが重要になってきています。
UX改善のメリット
ユーザーのストレス軽減と離脱率を低下できる
ユーザーが購買プロセス中にWebサイトを離脱する要因の1つは、「サイト閲覧中にストレスを感じた」ということです。たとえWebページに期待していた情報が掲載されていても、ページの崩れや読みづらい文字、スマートフォン非対応、読み込み速度の遅さ、または商品説明のわかりにくさなどの問題がある場合、ユーザーはストレスを感じ、その結果ページを離れる可能性が高まります。
UXの改善をすることにより、ユーザーのストレスを解消し、離脱率を下げられるため、製品やサービスの成功に不可欠です。
リピート率が増加し、LTVが向上する
UXの向上により、ユーザーは快適な購買体験を享受し、その結果、さらなる継続利用や購入が期待されます。これにより顧客生涯価値(LTV)が向上し、売上に貢献することができます。
現代では、市場には多様な製品やサービスが提供されています。ユーザーはその中から特定の製品を選び利用しますが、UXが不十分であれば、一度きりの利用で他社の製品やサービスに移行してしまう恐れがあります。
ユーザーにとって快適なサービスを提供することで、「継続利用を希望する」「他の商品やサービスも試してみたい」という意欲を喚起し、その結果、リピート率の向上や顧客生涯価値の増加につながる可能性があります。
口コミによる認知拡大
製品やサービスのUXを改善する際には、提供段階だけでなく、ユーザーが利用する場面や利用後の体験にも注意を払うことが重要です。
たとえば、オンラインで商品を注文した際に、ブランドや商品のイメージにぴったりな美しい装飾が施されていたり、感動的なメッセージカードが同封されていたりすると、ユーザーはSNSに投稿したくなることがあります。
このようなUXが口コミを生み出し、より多くのユーザーを引き付けるきっかけになることもあります。
UXの成功事例
Amazon
Amazonは、世界最大のオンラインショッピングサイトで、優れたUXを提供することで知られており、その成功例は数多くあります。
1-Click注文や購入履歴の活用など、購入プロセスを非常にシンプルにすることで、シームレスな購買体験や顧客の過去の購買履歴や閲覧履歴に基づいてパーソナライズされた商品の推薦を行う機能があり、ユーザーは自分の興味や好みに合った商品を見つけやすくなり、購買意欲が高まります。
また、Prime会員向けの迅速な配送サービスや、柔軟な配送オプションを提供しています。ユーザーはより便利に商品を受け取ることができます。
これらがAmazonが優れたユーザーエクスペリエンスを提供し続けている要因の1つです。
Netflix
Netflixは、映画やドラマ、アニメといったオンデマンドサービスです。UX成功例は数多くあります。
視聴履歴や好みに基づいてパーソナライズされたコンテンツの推薦を行い、ユーザーが視聴している番組や映画に応じて、類似したコンテンツを提案することで、ユーザーが興味を持つ作品を見つけやすくなります。
そして、Netflixの強みは独自のオリジナルコンテンツを積極的に制作・配信していることです。ユーザーは他のプラットフォームでは見られない独占的なコンテンツにアクセスできるだけでなく、Netflixの独自性や魅力が高まり視聴継続を促進しています。
これらの要素により世界で最も理想的なUXデザインを提供している企業の1つです。
スターバックス
カフェ業界屈指の優れたUXを提供する企業の一つです。ユーザー視点のアプローチや、持続的な改善の取り組みにより高い支持を得ています。
スターバックスと言えば、ユーザーが自分の好みに合わせてカスタマイズ可能な注文を行えるようにしています。その種類が豊富で自分オリジナルドリンクを頼めることがUXを高める一つです。
また、最近ではモバイル注文により店舗に到着するとすぐに受け取ることができるシステムがあり、待ち時間を短縮し、スムーズな注文・支払いプロセスを提供しています。
スターバックスのリワードプログラムは、ユーザーが購入した商品に応じてポイントを獲得し、無料の商品や特典を獲得できる仕組みです。これにより、ユーザーはスターバックスでの購買意欲が促進されます。
ユーザーの興味や意欲を常に維持し続ける人気企業の成功例をぜひご参考にしてみて下さい。
Slack
Slackはビジネスコミュニケーションツールです。
Slackのアプリやウェブプラットフォームは、使いやすく、チャンネルの作成やメッセージの送信、添付ファイルの共有など、ビジネスコミュニケーションに必要な機能が分かりやすく、新しいユーザーでも迅速に操作することができます。
また、メッセージの検索機能やチャンネルの整理機能など、情報を効率的に管理するためのツールも充実しています。豊富な統合機能を提供しており、他のツールやアプリケーションとの連携が容易です。これにより、ユーザーはSlack内で作業を行いながら、他のツールやサービスをシームレスに利用することができます。
最後に、Slackは使いやすさだけでなく、コミュニケーションの質や効率性も向上させることができます。グループチャットやスレッド機能、リアクションなど、コミュニケーションの円滑化や意思疎通の改善を支援する機能が豊富に用意されています。これらの要素が合わさって、Slackは優れたユーザーエクスペリエンスを提供し、多くのユーザーに愛用されています。
Spotify
Spotifyはストリーミング音楽サービスです。
まず第一に、ユーザーの音楽の嗜好や再生履歴に基づいて、パーソナライズされたプレイリストやレコメンドが簡単に見つかります。これにより、ユーザーは自分の好みに合った新しい音楽を見つけやすくなり、音楽の探索や発見が促進されます。
次に、アプリやプレイヤーは、使いやすく、再生リストの作成、曲の検索、アルバムの閲覧など、音楽を探索し再生するための機能が使いやすく配置されています。
また、プレミアム会員に対してはオフライン再生機能を提供しており、インターネット接続がない場所でも音楽を楽しむことができます。
そして、複数のデバイス間での音楽再生をシームレスに行うことができます。ユーザーは様々なデバイスで同じアカウントにログインし、自分のプレイリストやライブラリにアクセスできます。
どの機能も普段アプリを使う上で、とても使いやすく楽しめるので、優れたUXで顧客の心を掴んでいるのが納得できます。
クックパッド
クックパッドは日本最大の料理レシピプラットフォームです。
特徴は料理レシピの検索や共有を容易にする直感的なプラットフォームデザインにあります。サイト上では、ユーザーが特定の料理や食材を検索する際に、カテゴリーやキーワードを用いたスマートな検索機能が提供されています。これにより、ユーザーは簡単に興味のあるレシピを見つけることができます。また、ユーザーが自分の好みやニーズに合ったレシピを見つけるためのフィルタリングオプションも豊富に用意されています。
さらに、ユーザー同士がレシピを共有し、評価し合うサービスがあります。他のユーザーと情報交換を行うことで、コミュニティの活性化やユーザーエンゲージメントの向上を図っています。このような優れたUXデザインによって他の料理アプリとしっかりと差別化を図っており、現在、日本国内で約630万人がクックパッドを利用しており、料理系アプリの中でダントツの人気を誇っています。
まとめ
各業界において、競争がますます激化していく中で、ユーザーは多くの選択肢の中から最適な体験を求めており、技術の進化やデジタル化の進展により、ユーザーの期待はますます高まっています。ユーザーに選ばれるためには優れたUXを提供することで競合他社と差別化する必要があります。
UXは企業やサービスの成功において不可欠な要素であり、今後ますます重要性が高まるでしょう。ユーザー視点のアプローチやデザイン、新たなテクノロジーの活用などが、優れたUXを実現するための鍵となります。
webflowでは、画像をアップロードすると自動で複数の大きさの画像を生成するResponsive imagesという機能があります。
画像サイズはウェブサイトのスピードとパフォーマンスに直結するので、webflowの重要な機能の一つといえると思います。
今回はこのResponsive imagesの使い方について解説していきます。
Responsive imagesとは
Responsive imagesはwebflowが指定する要件にあった画像をアップロードすると、デバイスのサイズと解像度に適した画像を自動で表示してくれる機能です。
webflowでは、画像をサイトにアップロードすると以下の7つ画像を自動的に生成します。
- 3200px
- 2600px
- 2000px
- 1600px
- 1080px
- 800px
- 500px
生成された各サイズの画像は制作者側で使い分ける必要はなく、デバイスのサイズと解像度によって自動的に表示を切り替えてくれます。
(内部的には<img>要素にsrcset 属性とsizes属性が自動で追加されているようです)
Responsive imagesの使い方
Responsive imagesを使うためには
- アップロードする画像が要件を満たしていること
- Responsive images機能が有効化されていること
を満たす必要があります。
画像の要件
アップロードする画像の要件です。
- 3200px以上の画像サイズであること(元の画像より小さい画像しか生成しない)
- 4MB未満の容量であること
- JPG/PNG/WebPいずれかであること
Responsive images有効化
Responsive imagesはデフォルトで有効化されていますが、念のため有効化されているか確認しましょう。
Designer画面から画像を選択し、画面右側のタブのDisable responsivenessにチェックが入っていないことを確認します。チェックが入っていなければResponsive images機能は有効化されています。
サイト全体の画像のスキャン
サイト全体でレスポンシブな画像が設定されているか確認したい場合は、Command + Shift + I (Mac の場合) またはControl + Shift + I (Windows の場合) で確認することが出来ます。
サイトのリリース前に一度実行しておくとよいかもしれませんね。
注意点
リッチ テキスト要素に追加した画像はResponsive imagesの対象外の様です。
This feature generates responsive variants for all inline JPGs, PNGs, and WebP images, except those added via rich text elements.
そのため、ブログやニュースを投稿する際に画像を使用する場合は自身で最適指し手からアップロードしたほうがよさそうです。
参考
https://university.webflow.com/lesson/responsive-images?topics=layout-design
ホームページを運営しているにもかかわらず、なかなか集客が上手くいかないことはよくある課題です。その背後には様々な原因が潜んでいます。
例えば、「SEO対策ができていない」「ホームページの構造が複雑になっている」「更新や運用の仕方がわからない」「U I/UXに対応できていない」などが考えられることでしょう。
この記事では、ホームページで集客が上手くいかない原因と、即座に実施できる「SEO対策」という基礎的な内容について紹介していきます。
ホームページで集客できない原因のよくある事例
1. ホームページで「誰」を集客したいのかターゲットが決まっていない
<悪い例>
・商品的に女性向けだから女性が好みそうなデザインにしよう
<良い例>
・過去の商品購入者のデータを参考にして20代後半〜30代前半の既婚女性をターゲットにしよう
ホームページの成功は、まず最初にターゲットを明確に把握することから始まります。
しかし、ホームページで集客が上手くいかない多くの場合は「誰を集客したいのか」を決めていないため、ユーザーに対して効果的なアプローチが不足していることがあります。
具体的なターゲットが設定されずに作成されたホームページは、提供する情報が漠然とし、全体的に統一性がなくなります。
また、特定のターゲットにフォーカスしていない為、ユーザーの求める適切なコンテンツを提供することが難しく、その結果ユーザーがホームページを離れ、集客が出来ない原因に繋がります。
例えば「既存顧客」や「見込み顧客」では求める情報やアプローチは異なるため、それに合わせたコンテンツやデザインを最適化することで、ユーザーに対して魅力的なサイトを提供することができます。
2. ホームページの更新や運用をしていない
ホームページの運営では、定期的な情報発信と継続的なアップデートが不可欠です。
新商品やサービスの情報を適切なタイミングで提供しないままホームページを放置するといくつかのデメリットが生じます。
更新が滞るとユーザーに会社への不安を抱かせ、信頼性が低下し企業のブランドイメージにも悪印象を与える可能性があります。
検索エンジンの視点から見ても、更新のないホームページは評価が下がります。
検索エンジンはユーザーに価値のある情報を提供することを重視しており、情報が古いホームページは低い評価を受けます。その結果、検索順位が下がり、新規訪問者を獲得することが難しくなり、リピーターも離れ、貴重な顧客を失う結果につながります。
また、競合他社が適切にホームページを更新している場合、ユーザーが他社に流れるリスクもあります。
ホームページの目的は集客やブランドイメージ向上、販売促進であるはずですが、数ヶ月間更新されないまま放置すると、逆にこれらの目標に反する影響を与えることになります。
3. 競合他社がどのようにホームページで集客しているのか調査していない
ユーザーは複数のホームページを見て検討し、顧客の解決したい問題を解決してくれる商品・サービスを購入するのが一般的です。
そのため、競合他社が何を売りにしているのか調査を行い、自社サービスの差別化ポイントや、訴求したい内容を明確にしないとサイトまで訪れた顧客にサービスの良さが上手く伝わらず、離脱に繋がってしまいます。
また、競合他社がどういった集客を行なっているかも分析することで自社の集客に何が足りていないのかを把握することができます。
つまり、競合他社を分析することでサービスの訴求力を上げるだけでなく、今後どういった集客に力を入れるべきなのかといった戦略も立てられるようになるのです。
4. ホームページのSEO対策ができていない
SEO(検索エンジン最適化)対策とは狙ったキーワードで検索結果の上位に表示されるように、ホームページのコンテンツを調整したり被リンクの獲得などを行う施策のことです。
この施策が不十分だと、検索エンジンで上位に表示されにくくなり、ホームページのアクセス数も減りホームページへの信頼が低下してしまう可能性があります。
ユーザーに有益なページと判断されるためには、ホームページの見た目だけでなくコンテンツの質が重要です。
その為にはターゲットとなるユーザーがどんなキーワードで検索しているのかを調査し、ユーザーが求める情報に対応したキーワードの選定などが重要なポイントになります。
また、広告と比較してもSEO対策を行って上位表示された場合、表示やクリックごとの費用がかからないのが大きなメリットでもあります。
5. コンテンツ発信(情報発信)ができていない
ホームページのコンテンツは、企業が提供する情報の骨組みであり、商品やサービスの詳細、実績など他社との比較素材として重要です。
コンテンツが不足すると、ユーザーが求める情報が不足し、興味を引くことが難しくなります。他社が豊富な情報を提供している中で、自社のホームページがコンテンツ不足だとユーザーは他のサイトに移動する可能性が高まり結果として、ユーザーはページを離れる可能性が高まります。
また、コンテンツが不足すると検索エンジンでの評価が低くなり、検索順位が下がってしまう可能性があります。
目的に応じて多様なコンテンツを発信し、ユーザーの悩みや課題に対する有益な情報を提供していくことで、広い層に対して関心を引き、信頼関係を深めつつ知名度を高めていくことが可能です。
6. ホームページを訪れたユーザーのアクセス解析を行っていない
アクセス解析とは、ホームページへ訪れたユーザーが「どのような時間帯・環境でアクセスしているのか」「どのコンテンツが人気で、逆に見られていないのか」「ユーザーがどのページでホームページを離脱したか」などを分析することです。
アクセス解析を行わないと、ホームページの訪問者数や人気コンテンツ、離脱ページの特定などの把握が難しく、ホームページの改善ポイントが見つけられません。
また、アクセス解析を効果的に活用するためには、単なる数字の把握だけでなく、コンバージョン数を増やすための具体的な課題と改善策を見つける意識が重要です。ホームページ上でのユーザー行動をチェックしデータを分析し、正確に把握して改善に繋げていくことが理想的です。
そもそもホームページの目的とは?
ホームページ=会社の名刺
ホームページはインターネット上での企業の顔であり自社の名刺代わりです。
ホームページでは、会社の概要、コンセプト、実績、事業内容などを提供し、信頼性を高めるために非常に重要な存在です。
ホームページを通じて、企業の雰囲気や特長を伝えることができ、基本情報を正確で信頼性の高いものとして発信することで、企業の信頼構築において重要な役割を果たしています。
会社のことを知ってもらう=認知度の向上
新商品や新サービスがリリースされ、まだ広く知られていない場合や、既存の製品やサービスをより広く知ってもらいたい場合、認知度向上が不可欠です。
ホームページの運用は多くの人に企業の存在を知ってもらう効果的な手段となります。その他にもソーシャルメディアやSNS等を活用して情報発信を行うことで、会社の認知度が向上し信頼を獲得しやすくなります。
ホームページから問い合わせの獲得=集客を増やす
ホームページからの問い合わせは、会社の売り上げを伸ばすのに大切な役割を果たします。
ホームページを訪れたユーザーが商品やサービスに興味を持って、問い合わせフォームや連絡先を使って連絡してくれることで、必要な情報やサービスを提供することができます。
ユーザーが商品を買いたくなるような気持ちを強め、結果として売上につながります。
そのため、ホームページ上の問い合わせフォームを使いやすくしたり、見つけやすい場所に置いたりすることが大切です。また、問い合わせにすぐに対応できるよう社内体制も準備しておくことも、成功の秘訣です。
ホームページで集客する具体的な手順
自社の商材や強みを理解して「誰」を集客したいのかターゲットを明確にする
関連部署の社員と話し合いをして社内で共通認識を持たせる
ホームページ集客、誰に向けたホームページなのかという方向性などを関連部署の社員に共通認識を持たせる事で以下のメリットがあります。
・統一されたビジョンやメッセージの確立
これにより一貫性のある情報提供が可能となり、効果的なコンテンツ戦略が構築できます。
・専門知識を活用
関連部署の専門知識を信頼性の高い情報をホームページに組み込み、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。
・問題や課題を早期に発見
方向性が共通認識としてあれば、プロジェクトの優先順位が明確になり、問題が起きた時も迅速な対応が可能となります。
年齢や性別だけでなくペルソナを意識して設定する
ペルソナの詳細な設定は、企業がユーザーのニーズを正確に把握し、それに基づいた商品やサービスを提供する上で不可欠です。
年代や性別など最低限の情報のみのターゲットをさらに深掘りし詳しい項目設定で行うペルソナの設定は、プロジェクト関係者の共通認識を促進し、方向性を統一する効果があります。
また、より具体的なペルソナを設定することで、ターゲットが明確になり商品の訴求力が向上し、効果的な施策に集中できるため、コスト削減にも寄与します。
総じて、ホームページで集客を行う上でペルソナの設定は他者との差別化につながります。
できるだけターゲットは少数に絞り込む
ターゲット設定を行う際、しばしば陥るのが「できる限り多くのユーザーの目に触れさせたい」という思いから、広範囲にわたるターゲット群を設定してしまうことです。
しかし、ターゲットを増やすほどに、「このホームページは具体的に誰を対象としているのか」という核心がぼやけてしまい、設定したターゲットが本来の目的を果たさなくなる傾向にあります。
この問題を解決するために、ターゲットは1〜3つに絞り込むようにしましょう。
そして、それらを「メインターゲット」「サブターゲット」と明確に階層化し、ホームページが誰に最も価値を提供するかを明確にすることが重要です。
競合他社がどのようにホームページで集客しているか調査する
自社で足りていないコンテンツ(情報)が何か把握する
競合他社のコンテンツを分析し、自社のコンテンツと比較をする事で自社には「どのようなコンテンツが足りていないのか」「どのようなコンテンツがあればユーザーに喜ばれるのか」を把握する事ができます。
例えば、競合他社のホームページでFAQのコンテンツを設けているのに対し、自社ではユーザーへの一方的な発信しかしていないなど、自身では気づけなかったコンテンツを見つけ取り入れていく事ができます。
また、競合他社の商品やサービスの特徴を把握することで、「自社の商品・サービスが顧客の課題解決にどれだけ寄与するか」「他社との異なる差別化ポイントは何か」をなど自社のサイトで強調すべき特徴や魅力、伝えるべき情報を見つけ出す事ができます。
競合他社のマーケティング手法を把握する
競合他社を調査する事でどのような施策がコンバーション(成果)に繋がりやすいのかを確認する事ができます。
まずコンテンツの形式や種類を把握し、ブログ記事、動画、インフォグラフィックなど、どの形式がコンバージョン率を上げるために効果的かを探っていきましょう。
例えば、競合他社がブログ記事を活用している場合、どのテーマやスタイルがユーザーの興味を引きつけているかを分析します。
競合他社のブログが特定のトピックに絞っている場合、同様のトピックを自社のブログに組み込むことで、共通のターゲット層へアプローチがしやすくなります。
また、どのようなキーワードを狙っているかなど、競合他社のSEO対策を分析する事で、検索エンジン上でどれだけアクセスを獲得できているのか把握することがでます。
競合他社のターゲットを把握する
様々な集客に関する施策を行いターゲット層を少数に絞り込んでいるにもかかわらず集客が得られない場合、予め想定されたターゲットと実際にホームページを訪れるユーザーにズレがある可能性があります。
その解決策として競合サイトを調査し、競合他社のホームページで、コンテンツやメッセージなどをどの層にアピールしているかを探り、どのようなターゲット層を惹きつけているかを調べ、正しいターゲット層についてもう一度見直していきましょう。
競合他社を調査する方法
おおよそのページ数は「site:」で検索する
競合他社のホームページや自社のホームページがGoogleに認識されているページ数を確認できる方法を紹介します。
この情報から競合他社のSEO対策や自社ホームページとの差分を把握し、ページ数が足りていないのか、もしくはページごとのタイトルや説明文のつけ方が間違っているのか確認することができます。
手順は「Google検索」で、「site:」の後に調査対象のホームページのトップページのURLを入力するだけです。
ただし、この方法はあくまでページ数の概算であり、信頼性には限りがあるため、大まかな目安として活用するようにしましょう。
被リンクの数は無料や有料のツールを使って調べる
被リンク数は他のホームページからリンクが張られている数を示し、これの数値が大きいほど、評価の高いホームページとして上位表示されやすい傾向があります
。
被リンク数をチェックする方法は「hanasakigani」と呼ばれる無料ツールを利用すると簡単にチェックすることができます。
アクセス解析は無料や有料のツールを使う
アクセス解析の方法の一つとして、Similarwebを利用することが挙げられます。
Similarwebには無料版と有料版の2つの料金形態があり、その違いは同時ログイン可能ユーザー数、分析件数、使える機能数などが異なります。
このツールは多くのマーケターに支持されており、アカウントを登録し、対象となるWebサイトのURLを入力するだけで、直感的で理解しやすい解析結果を得ることができます。
また無料版では登録不要で競合サイトのアクセス解析が手軽に行えます。
まず最初は無料版を活用し、精度の高い分析が必要になったら有料版を活用するというようにフェーズで使い分けることも効果的です。
問い合わせに繋がる検索キーワードを選定する
軸となるメインキーワードを決める
まず最初にコンテンツの軸となるメインキーワードを決めましょう。メインキーワードとはコンテンツの主題や中心のテーマになる重要なキーワードです。
これを決めることで、作成すべきコンテンツの方向性が決まります。
メインキーワードは検索エンジン最適化(SEO)の観点からも重要で、特定のページやキーワードに対して検索結果で上位に表示されるように努める際に使用されます。
メインキーワードの選定には、検索ボリュームがある程度あり、かつ競争が激しくないキーワードを選ぶことが一般的です。
これにより、特定のキーワードでの上位表示がより実現しやすくなります。
メインキーワードから膨らませていく
メインキーワードを決定したら、次にそのキーワードを中心に関連する他のキーワードを膨らませていく必要があります。
その方法として、サジェストキーワードの活用(検索候補)、関連キーワードの調査、サイトの流入キーワードの分析などが挙げられます。
また、SNS上の投稿やコメント、顧客の口コミなどを調査しどのような言葉やフレーズが使われているかを調べ、ユーザーが実際に検索しそうなキーワードを拾い上げ、幅を拡げていきましょう。
検索ボリュームや上位のホームページをチェックする
キーワードの選定が進んだら検索ボリュームの確認が不可欠です。
この際、Googleキーワードプランナーなどのツールを使用して、キーワードの検索ボリュームを調査します。
ただし、ボリュームが多い場合は競合が激しく、少ない場合は競合は少ないが上位表示してもアクセスがほとんどないなどのバランスを考慮する必要があります。
次に、選定したキーワードの上位表示している競合他社の調査が必要です。
選定したキーワードで実際に検索を行い、上位表示されている競合サイトを調査します。競合サイトが満たしているニーズやポイントを確認し、これらを自社サイトに取り入れることが望ましいです。
選定したキーワードでコンテンツを作成する
検索するユーザーのニーズを理解する
質の高い記事は、検索ユーザーのニーズを正確に理解し、その要望や欲求に適した情報を提供することが不可欠です。
ユーザーが検索エンジンに入力するキーワードやフレーズを分析し、ユーザーが持つ様々なニーズを洗い出します。
特に重要なニーズは、最大でも3つ程度に絞り込み、どの情報をどの順番で提供すれば良いかを考え続けながら記事の内容を検討していきましょう。
上位表示している競合他社の記事を調査する
競合他社のキーワード戦略や提供している情報の種類を理解することで、同じ分野で有力なキーワードを見つけ、自社のコンテンツに組み込むことが可能です。
調査対象の競合サイトがどのようにSEOを最適化しているかも重要です。これにより、検索エンジンにとって有益な要因や戦略を学び、自社のサイトもSEOを向上させ、上位表示させることでアクセス数を獲得しやすくなります。
また、競合サイトの強みや弱みも把握することが重要です。自社のコンテンツで差別化し、競合相手との差を明確にすることが競争力の向上につながります。
これにより、ユーザーにより価値あるコンテンツを提供できるようになります。
記事の構成案を作成する
まず構成案を考え、大見出しや中身出しといった見出しを作成することで記事の情報が整理され、読者が理解しやすくなります。
読者の視点から何をどんな順番で伝えるかを考え、記事タイトルから導入文、本文、そしてまとめまでの流れを構成することにより全体像を把握し、ライティングをスムーズに進めることができます。
また、構成案を作成することで記事の焦点が明確になり、トピックに焦点を当て読者にとって最も重要な情報を提供することができます。
記事の本文を執筆(ライティング)する
構成案が完成したら、次は構成案に沿って本文を書いていきましょう。文章の長さは適切に保ち、冗長さや不足を避けることが大切で、適切な文字数と構成に心を配ります。記事の冒頭では読者の関心を引く導入を工夫し、本文のまとめで要点を再強調して理解と印象の定着を促進します。最後に、SEOを考慮して選定したキーワードを文章に自然に組み込む事で読者に有益で魅力的なコンテンツを提供することが可能です。
また、「である調」や「ですます調」が統一されていなかったり、誤字脱字がある場合文章の品質を低下させてしまう為必ず時間をかけて見直しをしましょう。
ツールを用いてアクセス解析を行う
ホームページのアクセス数やCV数などの数値を把握する
ツールでホームページ全体のアクセス数やCV数を把握する際に、月別・週別・日別の期間単位で把握する事がポイントになります。
次にページごとの数値を把握することで、そのデータを元にどのコンテンツやページが人気かどうかを把握できます。これにより、効果的なコンテンツ戦略を立案し、人気のあるコンテンツを強化することが可能です。
どのキャンペーンや手段が成果を上げているかを分析し、予算やリソースを効果的に配分することもできます。
またサイト全体のアクセス数やCV数を分析することで、具体的なページへの流入や離脱点、コンバージョンまでの経路などが分かるため、ユーザーのニーズに適した改善策を検討できます。
ホームページに訪れているユーザーを把握する
アクセス解析を行いホームページに訪れているユーザーの性別や年齢、ユーザーがどの経路を通じてホームページにアクセスしているのかを把握します。
検索エンジンから来たのか、広告を経由して来たのか、特定のウェブサイトやソーシャルメディアから来たのかなどのチャネルを知ることで集客に関する効果的な施策を検討しやすくなります。
また、デバイスごとのコンバージョン率も見逃せません。
PCとスマートフォンなど異なるデバイスでの比較分析を行い、例えばスマートフォンからのコンバージョン率が低い場合、スマートフォン向けの改善策を検討していく必要があります。
ページごとの数値を把握する
ページ別のアクセス数やコンバージョンを調査することは、各ページの特性や改善のポイントを把握するために重要です。
ランディングページやアクセスが多いページなどの特性を確認し、行動フローを分析してユーザーの移動パターンを探ります。
特に、改善が期待できるページから分析を始めることが効果的であり、例えば最初に訪れるランディングページやコンバージョン前のフォーム入力ページを重点的に検証します。
訪問数や滞在時間のデータを基に、効果的なコンテンツを見極め、人気のないページや高い離脱率のページを特定し、改善していきましょう。
同時に、ページごとのコンバージョン率の分析を通じて、ユーザーアクションが少ないページを特定し、コンバージョンの向上に向け戦略を立てていきます。
アクセス解析で使える無料ツール
Google Analytics
Google アナリティクス(Google Analytics)は、Googleが提供する無料のウェブ解析サービスです。
このツールを使用することで、幅広いデータの計測や解析やウェブサイトやモバイルアプリケーションのトラフィックやユーザー行動に関する詳細なデータを収集・分析することが可能です。
例えばホームページにどのような人が訪れているのかや、ホームページ内でどのページを見ているのかといったといった属性データや行動データを見る事ができます。
サイトにアクセスしたユーザーの動きを解析するアクセス解析ツールであり、Google Search Consoleとの違いはユーザーがサイトを閲覧した後のデータを取得・分析をします。
Google Search Console
Google Search Consoleは、Googleが提供する無料のウェブ解析サービスです。
検索順位はもちろん、他にも表示回数、クリック数、クリック率、検索クエリなどが提供され、特定のページやキーワードがサイトにどれだけのトラフィックをもたらしているかを確認することができます。
Google Analyticsとの違いは、ユーザーがサイトを閲覧する前のデータを分析することができます。
User Heat
User Heatは、株式会社ユーザーローカルが提供するヒートマップツールです。
このツールは特定のウェブページ内でのユーザーの活動を視覚的に示すため、マウスムーブ、クリック、熟読エリア、終了エリア、離脱エリアなど 5種類のヒートマップを使用し色や図形で可視化します。
User Heatを使用することで、クリックされていないボタンや読まれていない箇所を把握し、コンテンツの改善などに役立てることが可能です。
月間30万PVまで計測可能であり、PCおよびスマートフォンのユーザーの動きを確認できます。
無料版から利用可能であり、有料版では通常のアクセス解析とヒートマップ解析に加え、Webサイトの勉強会などのサービスが提供され、より高度なUI/UX改善が可能です。
日々順位状況を把握する
順位状況を把握する重要性
SEOの世界は絶えず変化しており、日々の検索順位の計測は必ず行うようにしましょう。
日々の変動に過度に囚われないよう注意しつつ、大まかなトレンドやランキングの変動を把握しておく事で急激な順位変動があった場合でも、素早く原因を見極め対策を検討することが可能です。
この継続的な活動により、SEOの成果を最大限に引き出すことが可能となり、ホームページからの集客が期待できます。
検索キーワードの順位について
検索キーワードの順位とは、Googleをはじめとする検索エンジンにおいて、検索したキーワードで表示されるWebサイトの品質に点数をつけてランキング付けされた順位のことです。
検索順位によってクリック数やアクセス数が大きく変動し、1位に近づく程ホームページ集客の加速につながります。
上位に近づく為にはコンテンツ作成時に狙ったキーワードで上位表示ができているかを確認し、上位にないコンテンツはリライトを行うなどコンテンツの質を高める工夫が必要です。
Google Search Consoleで順位を把握する
Google Search Consoleは、Googleが提供しているWebサイト解析ツールで、無料で利用することができます。
検索順位はもちろん、他にも表示回数、クリック数、クリック率、検索クエリなどが提供され、特定のページやキーワードがサイトにどれだけのトラフィックをもたらしているかも確認することができます。
これらの機能により、Google Search ConsoleはSEO戦略の策定と実行において欠かせないツールであり、サイトの可視性向上やパフォーマンス最適化に寄与します。
まとめ
ご紹介した通りホームページでの集客が上手くいかない原因は様々ですが、まずは効果的なSEO対策や良質な充実したコンテンツなどの提供こそがホームページの評価に繋がる近道になります。
ホームページはただ作成するだけでなく育てていくことが重要です。
ホームページの定期的な更新や日々の検索順位の監視、定期的なアクセス数やCV数の把握、分析、改善などの継続的な活動が成功の鍵となります。
これらの対策を実施することで、ユーザーに対して魅力的で信頼性のあるサイトを提供し、集客の向上とコンバージョン率の向上を目指していきましょう。
ホームページやSNSの更新管理、お問合せ対応、アクセス解析から報告書の作成、サイト改善案の作成、SEO対策、広告の出稿計画、Webマーケティング全般など、Web担当者の役割はますます複雑化し、新たな技術や手法の登場により、日々変化しています。
本記事では、Web担当者の方々がこれらの課題にどのように対処したらよいかの知識を得られるような内容になっています。
是非、最後までご覧ください。
web担当者の悩みや課題
【業務編】よくある課題
Web担当者の業務にはどのような悩み・課題があるのかご紹介します。
サイトのデザインが古い
ホームページを制作してから何年も経ち、自社サイトのデザインが古いのではないか?とサイトのデザインに関して課題を抱えている方も多いはずです。
しかし、ホームページは単なる見た目の美しさだけでなく、プロダクト製品として機能し、ビジネス目標をサポートする必要があります。
もしも「見た目が最重要」と考える場合、デザインに特化したWeb制作会社に依頼することが一つの解決策です。
一方で、ホームページ運用の本来の目的を達成したい場合、デザインは一部に過ぎません。
ビジネスにおけるホームページの本来の目的を明確にし、その目標に最適化されたデザインを追求しましょう。
ホームページは経営者やWeb担当者の自己満足ではなく、ビジネス戦略の一環として構築されるべきです。
解決策はデザインにこだわるだけでなく、ビジネス目標を達成する戦略的なアプローチにあります。
デザインの重要性は認識されていますが、見た目だけで判断せず、目的や運用目標を明確にしましょう。
良いデザインはビジネス目標を達成する手段の一つであり、その本質を見極めることが重要です。
中身が薄いブランディングのサイトになっている
先ほどの「サイトのデザインが古い」という課題においてもお伝えした通り、デザインにフォーカスする際には見た目だけでなく、「本来の目的」を見極めることが大切です。
「自社製品やサービスのブランド化」や「ブランディング」に取り組む場合も同様に、見た目にとらわれずに製品やサービス、組織が持つ普遍的な価値を抽出し、定義することが重要です。
見た目だけでなく、製品やサービスの本質的な特徴や顧客への提供価値を把握することで、ブランディングの成果は一層際立ちます。
サイトへのアクセス数が少ない
多くの企業がホームページのアクセス数の伸びに悩んでいます。
アクセス数が伸びない原因は多岐にわたり、それに対する適切な対策も複雑です。どのような対策を講じるべきか悩んでいるケースも多いです。
アクセス数の伸びに関する悩みは、ホームページのデザイン、コンテンツの質、SEO対策、広告戦略、ユーザーエクスペリエンスの向上など、さまざまな要因が絡んでいます。
特に近年、デジタルマーケティングの進化と共に競争が激化し、アクセス数の向上がより重要なテーマとなっています。
サイトを通じて問い合わせが来ない
企業活動の根本的な目的は「顧客を創造すること」です。
したがって、「お問合せを獲得できないホームページ」は、顧客の創造が行えていないサイトと言えます。この課題に対処するためには、まずお問合せまでの導線を改善することが必要です。
各ページにおけるお問合せページへの誘導バナーや分かりやすいリンクの設置を通じて、ユーザーをスムーズに目的地へ誘導する導線設計を見直しましょう。
お問合せが少ない原因として、製品やサービスの魅力が十分に伝わっていない可能性が考えられます。
ビジュアルデザインだけでなく、コンテンツの充実やWebマーケティング戦略によって、自社の製品やサービスの魅力を伝え、希望するターゲットにしっかりと届けましょう。
プロモーションがわからない
せっかくお金をかけて作ったコンテンツや自社の製品・サービスが多くの人に知ってもらうためには、適切なプロモーションが不可欠です。
プロモーションにはテレビCMや新聞広告、Web広告、OOH広告などさまざまな手法がありますが、これらを戦略的に活用し、最適なプランを提供してくれるのが広告代理店やPR会社です。
広告代理店に相談する際には、有名な電通や博報堂、ADKなどの大手総合広告代理店だけでなく、サイバーエージェントやオプトなどのインターネット広告を専門に扱う企業も検討の対象です。
これらの代理店は、メディアの広告枠を活用して広告を打つことが主な施策となります。
また、広告代理店は各種クリエイティブに関する相談も受け付けており、広告物制作なども提供しています。
ただし、デジタルマーケティングやコンサルティングノウハウに関しては、広告代理店が独自で持っているケースはまだまれです。
大手広告代理店がこれらの分野に注力し始めたのは比較的最近であり、特に地方ではデジタルに詳しくない代理店も多い傾向があります。
自社に合った最適なwebマーケティングがわからない
Webマーケティングの必要性は感じているが、どうして良いのか分からない、何から始めたらいいのかわからないというのもよくある課題です。
Web担当者本人に圧倒的な実力が付くのが「自力で勉強すること」です。
ただ会社側の時間的・金銭的な投資や、Web担当者本人の本気度、ある程度の素養が必要となります。
なので、完全にアウトソーシングするという選択も考えられます。
勉強する必要がありませんので時間的投資はほぼ0ですが、ただデメリットとして、金銭的投資が必要になります。
記事を更新してコンテンツを充実させたいがやり方がわからない
「とりあえずホームページを立ち上げたが、日々の更新に対しての不安や課題を抱えている…」というWeb担当者の方も少なくないでしょう。
「何でもいいんですよ」とアドバイスをする制作会社やコンサルも存在しますが、顧客を創造するためのホームページなのに、「何でもいい」わけがありません。
「誰に、何を、どのような方法で」といったマーケティングの根幹をしっかり行わず、「とりあえず」でサイト構築を行ってしまった結果、「どんな内容を更新すれば良いのか分からない」という課題が生じている時点で、ホームページ運用においては既に致命的な状態では、そのサイトは設計段階から失敗していると言えます。
いざ、更新しようと思っても、それを魅力的に、専門的な知識を持たない人にも分かりやすく伝わるように表現することができないという場合はコンテンツ制作のプロにアウトソーシングするのがベストです。
コンテンツ制作のプロが詳細なヒアリングのもと、御社の思いをカタチにしてくれるはずです。
素早く魅力的なコンテンツを一つでも多く生み出しましょう。
上記のようなお悩みがある場合は一度「webflow」を検討してみてはいかがでしょうか。
webuflowであれば、担当者の業務効率改善や効果的なマーケティング施策を進めるのに相性が良いノーコードツールです。
主に以下の特徴があり、詳細はこちらからご確認頂けます。
- 立ち上げが早い
- 構築工数を抑えられる
- 確認を細かくできる
- デザインの工程を圧縮できる
- PDCAが回しやすい
- スムーズな変更対応が可能
- 軽微なものであれば自前で修正
- コンテンツのソース管理がしやすい
- 拡張・量産がしやすい
- ページ・コンテンツ流用のしやすさ
- 機能追加のしやすさ
ノーコードツールの「Webflow」でサイト制作を依頼すれば、デザイン性の高いサイトにも関わらず通常のサイト制作に比べ工期を短縮することができるため、予算や時間をできるだけかけたくないけどデザインは最先端にしたい、という場合は是非、一度以下の記事をお読みください。
関連記事:【メリット解説】なぜWebflowはマーケティングに強いのか?
【マインド編】よくある悩み
先ほどは業務別の悩みを紹介してきました。
ここでは多くのWeb担当者のよく抱える内面的な悩みをご紹介いたします。
基本1人で担当しないといけない
多くの企業ではWeb担当者が一人だけであり、周りも知識がなく自身も独学という状況です。
そのため、他の従業員からはWebという分野が「良く分からないもの」と見られがちであり、敬遠されがちで相談できる相手がいないことが多いです。
担当範囲が広く作業内容が多い
ホームページやSNSの更新管理、お問合せ対応、アクセス解析から報告書の作成、サイト改善案の作成、SEO対策、広告の出稿計画、Webマーケティング全般など、Web担当者の業務範囲や業務量は膨大にもかかわらず、会社によっては、予算が制約されていることもあり、一人で業務を進めなければならないことも多いです。
業務の幅広さや深さに加え、限られた予算内での作業は、Web担当者が自ら残業して頑張るという悪循環を生むことも。
前任の担当者が引き継ぎ資料を作っていない
「新たに担当したサイトには何も資料がない」という状況は、Web担当者にとってよくある悩みの一つです。サイトに関する情報が不足していると、制作の経緯や目的が曖昧であったり、コンテンツの元データや管理情報が不明瞭になることがあります。
また前述した通り、業務の幅広さや深さからくる忙しさから資料作成することが難しいことがあります。
他部署との社内調整が難しい
Webサイトの運用においては、他の部署との連携や上司の承認や理解を得ることが不可欠です。
時には、事前に根回しを行ったり、他部署の業務に協力することで、業務を円滑に進めるための環境を整えることも、Web担当者の責務の一つとなります。
社内の評価が見えづらい
そもそも、ウェブ担当者の仕事が詳しく理解されていないと、正確な評価が難しいです。
多くの企業では、時評価をする上司がウェブサイトの管理者について十分な認識がなく、その苦労が十分に評価されないことがあります。
今後のキャリアが不安
Web業界自体が比較的新しいため、まだ明確なキャリアパスが確立されていません。
ただし、堅実なWeb知識と経験を積んだプロフェッショナルは、どの企業でも引く手あまたです。
そのため、自身で主体的にキャリアを構築することが可能です。
独学で日々スキルアップする必要がある
Webの世界では、日々新しいテクノロジーや商品が開発されているため、知識や情報の更新が欠かせません。そのため、Webのことが好きでないと、大変かもしれません。
サイトの流入数を増やす施策
まずWeb担当者の悩みとして多いのが、「Webサイトへの流入が少ない」「ユーザーのアクションが見られない」といったものがあります。
ここではWebサイトへの流入をあげるためにチェックしたいことをご紹介します。
サイトの流入数が増えない原因を多角的な視点で調べる
まずは、日頃の業務には何があり、何に時間がかかっているのかを点検してみましょう。
例えば、ほぼリアクションがないのにSNS投稿に力を入れて取り組んでいる場合は、運用の仕方を見直す必要があります。
社内外のフィードバックやデータ分析を取り入れて、効果的なSNS戦略を構築しましょう。
また、Webサイトへの流入がないにもかかわらず、更新作業を続けている場合は、SEO対策をしっかり学んで実施したり、Web広告の出稿を検討したりする必要もあるでしょう。
ウェブ解析ツールを利用して訪問者の動向を把握し、ターゲット層に訴求する戦略を練りましょう。
自社とお客様をつなげるためにどんな手段が効果的なのか、アプローチ方法を見直して、無駄に時間がかかってしまう仕事を減らしていくことが大切です。
同時に、他部署との連携や上司の理解を得るためには、クリアな説明や成果の可視化が重要です。
中長期で安定した顧客獲得なら「SEO対策」
「SEO対策」とは、ユーザーがGoogleなどにキーワードを検索した際に、自社のサイトが上位に表示されるように対策することを指します。
SEOの魅力は、Web広告に比べて費用がかからないことと、自社にマッチしたお客様を引き寄せることができる点です。
SEOの対策には、自社で完結する「内部対策」と外部からの評価を集める「外部対策」がありますが、まずは内部対策を強化することが大切です。
下記はSEO対策でしておきたい内容です。
- Webサイト(各ページ)がきちんとインデックスされているか
- キーワードを盛り込んだコンテンツ作りはできているか
- 適切な画像はあるか(文字ばかりとなっていないか)
- h1、h2、h3などの見出しはつくれているか
- E-A-Tを盛り込めているか
インデックスとはGoogleに登録されていることを意味し、SEOにおいては、Webサイトやがインデックスされているか確認することが大切です。
その他には、検索上位を狙いたいキーワードをしっかりと盛り込んだコンテンツが作れているか、ズラッと文字だけの羅列になっていないか確認し、見てわかりやすい画像も多めにいれるとよいでしょう。
そして近年重視されている点に「E-A-T」があります。
「E-A-T」はExpertise(専門性)Authoritativeness(権威性)Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとった言葉で、信憑性がある情報なのかといった点がチェックされています。
例えば管理栄養士がおすすめするサプリと、匿名の人がおすすめするサプリでは、信頼性が異なります。Google側もユーザーにとって価値のあるページを提供したいと考えているので、専門資格や実績の掲載などの自己紹介項目を設けて、どんな人が書いたかを明記しておくことがポイントです。
企業のファンを増やすなら「SNS運用」
SNSの重要性は理解しているものの、対応が追いついていないか、開設はしたものの更新が滞っているといった課題が多いでしょう。
SNSは登録者同士が交流できる特性があり、テレビ離れが進む中、自社の認知度向上やWebサイトへの流入促進において有効な手段となります。
SNS運用での注意点は、自社の宣伝だけに徹しないことです。
ユーザーの投稿にリアクションし、面白い投稿はシェアするなど、ユーザーと積極的にコミュニケーションをとることが大切です。
自社の客層を考慮しつつ、SNSを活用することで認知度を向上させることができるでしょう。
短期間で認知度を向上させたいなら「Web広告」
露出を拡大し、集客を促進するために効果的な手段として「Web広告」があります。
Web広告は主にGoogleやYahooなどの検索エンジン、またFacebookやInstagramなどのSNS上で展開されます。
以下に、Web広告の代表的な形式をまとめました。
- ディスプレイ広告
特徴:・・・GoogleやSNSの広告枠にテキストや画像を表示させる。
出稿できる場所・・・検索エンジン(Google、Yahooなど)、SNS(Twitter、Instagram、LINE、Facebookなど)
- リスティング広告
特徴・・・ ユーザーが検索したキーワードに連動して表示される広告。
出稿できる場所:・・・Google、Yahooなどの検索エンジン。
- カルーセル広告
特徴・・・・ 複数の画像や動画を横並びで表示させる。
出稿できる場所・・・ SNS(Twitter、Instagram、LINE、Facebookなど)
上記のようなWeb広告形式を戦略的に活用することで、ターゲットオーディエンスにアプローチしやすく、ブランドや商品の認知度向上が期待できます。
問い合わせにつながるような導線作りをする
Webサイトにはアクセスがあるものの、問い合わせや購入に繋がらないという場合は、ユーザーがスムーズにアクションを起こせる構造や「導線」を確認してみると良いでしょう。
具体的にチェックすべきポイントは以下の通りです。
- ウェブサイト上のサービス紹介ページがユーザーフレンドリーかどうか
- 読みやすい文章やわかりやすい画像を使っているか
- ユーザーがサービスに関する情報を容易に理解できるか
- ウェブサイト上の問合せフォームが使いやすく、分かりやすいか
- ユーザーが簡単にフォームを記入して送信できるか
- 関連する資料や情報のダウンロードがスムーズに行えるか
ユーザーがWebサイトを訪れ、課題や悩みが解決され、次のステップに進みやすいような構造になっているかをしっかり点検しましょう。
自分では分からない場合は、他社のサイトを参考にするか、別の人に率直な感想を聞いてみましょう。
業務の一部を外注化して業務負担を減らす
Web担当者が他の業務と兼務していて時間が限られている場合、プロに業務を外注することで、業務の負担を減らし、短期間で成果を上げることができるかもしれません。
以下は外注化できる業務の一例です。
- Web広告出稿
- 記事作成
- 画像作成
- Webマーケティング
- SNS運用
外注化には一見したところ良い点が多いですが、自社でノウハウを蓄積できない、費用がかさむといった課題も検討すべきです。
予算内でどの業務を外注するかを検討し、優先順位を設定すると効果的です。
社内もしくは社外で相談できる人を探す
Web担当者が抱える悩みの一つに「相談できる人が少ない」という課題があります。
もし身の回りに相談できる仲間がいない場合は、代理店との関係があればその担当者に相談してみたり、開発部署のメンバーや関連部署と積極的にコミュニケーションをとるのも一つの方法です。
さらに、Webマーケティングに関連するセミナーがオンラインで提供されていることもあります。
こうしたセミナーに参加することで、専門家に直接質問したり、他の担当者と交流する機会が得られます。
常に情報収集を行いトレンドをキャッチする
1ヶ月前に成功した手法が、通用しないことは珍しくないほど、Web業界目まぐるしく変化します。
そのため、最新の情報を常に仕入れ、Webサイトの運用事例について調査するなど、情報のアンテナを広げておくことが必要です。
常に新しいトレンドやベストプラクティスにアンテナを張りましょう。
日常の様々な視点からマーケティング思考を鍛える
Web広告やテレビCMなど、私たちの身の回りにある広告は、緻密なマーケティング戦略の元に企画されています。
他社の宣伝戦略やWebサイトの構成を分析し、自社に取り入れられるかどうかを模索する、「マーケティング思考」を養いましょう。
Webサイトが営業活動の代わりになり、常に商品やサービスを宣伝してくれるため、人件費を抑えつつビジネスの拡大や売上アップが期待できます。
これらの情報を活かし、効果的なマーケティング戦略を展開しましょう。
web担当者の役割
ここまでは課題と解決策をご紹介しましたが、Web担当はどのような役割があるのか詳しく説明します。
Web担当者がまずすること
自社の商材やユーザーを理解する
まず最初に必ず行うべきことは、自社の商品やサービス、そして購入いただいているお客様について十分な理解を深めることです。
商品に関しては、スペックや特徴だけでなく、なぜ自社の商品が市場で受け入れられているのか、競合商品との違いは何かといった点も把握する必要があります。
また、お客様についても、商品を購入してくれた方々がどのような人たちなのか、なぜ自社の商品を選んでくれたのかといった点まで、深く理解を深めていくべきです。
競合他社の商材や自社の強みを分析する
オンリーワンの商品でない限り、必ず競合との比較を受けることになります。
そのためには、他社の製品の特徴や価格、品揃え、アフターサービスなど、様々な角度から競合企業を詳細に調査していくことが必要です。
ただし、調査して終わりではなく、競合他社の弱いところを見つけ、かつ自社の強みを発見して、ユーザーにとって有益な商品やサービスのアピールを行うことで、競合に対抗できる方向性を見つけることができます。このような戦略を構築することが重要です。
戦略がないまま手段だけを進めてしまうと、頑張っているのに成果が上がらないだけでなく、逆に本来の目的とは異なる方向に進んでしまうこともあります。
戦略と戦術の順番を意識し、それぞれの段階で的確なアプローチを行うことが成功への鍵です。
昔よりも今のweb担当者は業務量が多い
ここ10年でWeb担当者の業務範囲は急拡大しました。
更新などの作業者としてだけではなく、「企画・制作」「戦略」「広告」「分析」「ソーシャルメディア」など、Webを活用して経営への貢献がもとめられるようになったことも大きな変化点です。
昔のWeb担当者
以前は、主に自社Webサイトの管理者としての役割を担っていました。
他の部署とは連携がありつつも、主な業務はお知らせの公開やページの修正・追加といった軽微な内容が中心でした。
通常は受動的で、依頼があればその都度対応するといった形態が多かったです。
現在のWeb担当者
WebやSNSなどをビジネスに活用することの価値を企業が認めるようになり、現在のWeb担当者は、Web担当者の仕事が「ビジネス指標(売上・原価・利益)にどのように価値をもたらしているのか」を、より具体的に判断されるようになり、他の部署も巻き込んで業務を進める役割が求められています。
顧客の理解や企業の全体的な事業理解が重要で、ただ単に「サイト運営」「広告をまわすこと」「ソーシャル運用」などの「作業」をすることではありません。
web担当者の仕事内容
ではそんなweb担当にはどのような仕事があるのでしょうか。ご紹介します。
SEO対策
集客の中でも、企業が比較的容易に取り組める手法の一つがSEOです。
「SEO対策」とはサイトの流入数を増やす施策でご紹介した通り、ウェブサイトやウェブページが検索エンジンでより上位に表示されるように最適化するための手法のことです。
広告が一時的な効果をもたらすのに対し、SEOは継続的な集客を積み重ねることができますので、重要な施策の一つとなります。
Googleのアルゴリズムやアップデートについての理解が求められ、これらに対して十分な理解を持つことは、効果的なSEO戦略を策定する上で重要です。
Web広告
Web広告は、インターネット上で商品やサービスを宣伝し、目標のユーザーにアピールするための広告手法です。
これは、検索エンジンやウェブサイト上に表示され、ユーザーが特定のキーワードで検索した際や特定の条件を満たす場合に表示されることがあります。
主な形式にはディスプレイ広告、リスティング広告、ソーシャルメディア広告などがあります。
自社内で広告を運用しない場合でも、各広告のタイプや特徴、活用方法などを十分に理解しておくことは重要です。
具体的な広告の細かな内容よりも、広告代理店との協業時に適切なコミュニケーションができる程度の理解が大切です。
これができないと、広告代理店に業務を完全に委託してしまい、十分なチェックや結果の評価が難しくなり、売上への効果も制約される可能性があります。
Webサイト制作
Web担当者に必要な制作関連の知識には、サイト設計やUIに関するスキルが不可欠です。
ユーザーにとって使いやすく、かつ自社でスムーズに管理できるサイト設計を構築することが重要です。
HTMLやCSSなどのプログラミングの知識もあると、ソースコードを確認し理解することができ、制作業務において有益です。
昨今だとコンテンツSEOを取り組む企業が増えており、記事を量産できる仕様や広告のPDCAを回すために細かな調整がしやすいような作業環境でないとなかなか施策を進めることが難しいことが多いです。
webflowであれば、記事の量産や高速で自身で軽微なデザイン調整ができる等の特徴があるため、効率的なマーケティング施策でお悩みの方は一度ご連絡ください。
関連記事:マーケティングに強いノーコードツール「webflow」についてはこちら
データ分析・アクセス解析
Web担当者が行うデータ分析には大きく2つのパターンがあります。
まず一つ目は、Webサイトのアクセス解析です。
Webサイトへの訪問者の動きや行動を分析し、サイトのパフォーマンスを把握します。
これにより、ページの改善やコンテンツ戦略の最適化など、Webサイト運営の向上を図ります。
もう一つは、企業のビジネスデータの分析です。
企業は様々なデータを保有しており、それを分析することで市場動向や消費者の行動傾向などを把握できます。
この情報は戦略的な意思決定やマーケティング戦略の立案に活かされます。
データは企業の貴重な資産であり、それを的確に解釈し活用できるマーケターは多岐にわたる業界で重宝されます。
コンテンツの見直し
ユーザーにとって最も関心が高いのはコンテンツです。
商品の活用事例や、困ったときのサポート情報、お客様の声なども非常に関心の高いコンテンツです。また、メルマガを通じた情報発信もコンテンツの一環となります。
ユーザーのニーズに合わせたコンテンツを提供することで、より効果的な情報発信が可能となります。
プロジェクトや予算管理をする
Web担当者は企業の活動と連携しており、通常、1年単位で計画を策定することが一般的です。
このため、目先の仕事と中長期の仕事を同時に管理する必要があります。
管理する項目にはスケジュール、予算、目標数値などが含まれます。
特に、最適な予算計画を策定し、会社から予算を獲得することはWeb担当者にとって重要な仕事です。
ECサイトの場合、目標は売上金額や利益となります。
上司や経営者に承認を得るためには、資料作成やロジックの組み立てなどのスキルが求められます。
取引先や外注先とのコミュニケーション
Web担当者の業務は多岐にわたるため、外注を活用することが一般的です。
広告代理店、制作会社、システム会社、コンサル会社などがその例です。
取引先や外注先に仕事を依頼する際には、目的や役割、数値、スケジュールなどを明確に説明し、円滑に業務を遂行できるような環境を整えることも、Web担当者の大切な役割の一つです。
情報セキュリティや関連法規の理解
近年、ますます重要性を増しているのは情報セキュリティや法務に関する知識です。
例えば、ECサイトの場合、景品表示法や薬機法などの知識が頻繁に必要になります。また、SNSが一般的になった現代では、炎上対策などの知識もますます重要視されています
ブランディング
ブランディングは、Web担当者の主業務でないことが一般的ですが、ウェブサイトのブランド構築を行う際には、会社のガイドラインに従う必要があり、そのために関連する知識を理解しておくことが求められます。
まとめ
本日はWeb担当者がよく直面する課題や対策、Web担当者の役割や仕事内容をご紹介しました。
Web担当者はWebサイトの管理だけでなく、SNS運用やWebマーケティングなど、多岐にわたる業務に携わるため、さまざまな悩みが生じることがあります。
これらの課題に対処するために、前述した施策を参考にし、着実に実践していくことが重要です。
ホームページ制作を考えた時、「CMS」という言葉が必ず出てきます。ホームページを作ろうと考えた瞬間、「どのCMSを使いますか?」という質問が出てくるくらいポピュラーな言葉になりました。それくらいweb制作には欠かせないものになっています。
でもホームページ制作会社でない場合、CMSの種類や機能に詳しいという人は少ないのではないかと思います。
この記事では、初心者の方にも分かりやすいように、CMSの種類や機能などを解説していきます。
是非最後までご覧ください。
そもそもCMSとは
「CMS」と聞いて、何の略語か理解できる人は少なく、聞いたことはあるけれど本来の意味や内容がわからない方も多いでしょう。
CMS=Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム
コンテンツ=情報、つまりはホームページで発信している全ての文章、画像やレイアウト、デザインなどをマネジメント=管理してくれるシステム=仕組みということです。
要は、ホームページの情報を全て保存して管理してくれる仕組みということですね。
ただ、と要約されたとしても、馴染みがなければ「ふーん」とか「へぇ、そうなんだ」くらいであまり響かないこともあるかも知れません。
例えばあなたがひとりでホームページを作ろうとした場合、画像からデザイン、テキストまで膨大な情報を一人で保存して管理して新しい情報が増えた場合その更新、または古い情報の管理、そしてお客様からの問い合わせまで一括で管理しないといけない。しかも、それをweb上で見られる状態にしようと思えばHTMLからCSS、JavaScriptなどのコードまで勉強して、インターネット上で動作させるためのサーバーやドメインなどの知識も必要です。
そこで活躍するのが「CMS」です。
ひとりでなくても管理が大変な膨大な情報を、一括で管理・保存ができるこの仕組みです。
以下の利用方法を知っていれば、かなり便利になるためその便利ポイントを2つ紹介します。
専門知識がなくともサイトの更新が比較的簡単に行える
1つ目は、「専門知識がなくても大丈夫」ということです。
ホームページを作ろうと思ったら、詳しいことを知らなくても、専門的な知識が必要なのでは?と思います。
確かに、ホームページ制作には専門的な知識が必要です。前述したHTMLやCSS、JavaScriptなどの他にサーバーやドメインなどの設定も必要となります。
専門学校、はたまたYouTube、web講義、有料コンテンツで独学をしようと考えると、時間もお金もかなり大変です。
CMSには予め画像、デザイン、素材などをはめ込むだけの「枠」が設定してあり、画像、デザイン、素材などを保存しておく場所があります。
つまり、作業する人はHTMLなどのコードが書けなくても、予め用意してある「枠」へ適宜素材や画像やデザイン素材をはめ込むだけでホームページが作ることができます。
ただし、CMS上に用意されている「枠」には正しい素材をはめ込む必要がありますので、ある程度の知識は必要です。
例えば、バナーやボタン、メニューなど、CMS上に用意されている「枠」の役割や名前は知っておいたほうがいいでしょう。
どのデバイスからでもアクセスが可能
2つ目は、「アクセス方法が限定されない」ということです。
CMSが台頭する前、HTMLやCSSで実際にコードを書いてホームページを作成する方法が主流の頃は、デスクトップやタブレット端末、スマホなど各デバイスそれぞれにフィットしたコードで書く必要がありました。
つまりは、世の中に存在するパソコンの画面サイズの数だけコードを書かないとけなかったわけです。
どうしてそうする必要があるかというと、例えばデスクトップにだけ対応したホームページだった場合、スマホからアクセスするとレイアウトが崩れていたり、そもそも表示ができない状態だったりと、ベンダー側がユーザー側に発信したい情報が正確に伝わらないという状態がありました。
ユーザー側にしても、必要な情報が手に入らないという状態はとても不便となります。
ここまで読むと本当にホームページ制作は大変なんだと思いませんか?
けれど、安心してください。CMSでその膨大な時間を短縮できるようになったんです。
CMSには予め「枠」が用意されていると1つ目でもご説明しましたが、その「枠」は各デバイスの画面サイズに対応しています。
今まで画面サイズ別に分けてホームページを作成していましたが、CMSには各デバイスの「枠」があるため、用意していた素材や画像などをCMSへ保存しておけば、適宜各デバイスに合った「枠」へ情報をはめ込んで表示してくれるというシステムです。
もちろんCMSも万能とはいきませんが、ある程度の知識があれば対応できるのがCMSの便利なところです。
では、そのCMSにはどんな種類があるのか紹介していきましょう。
【サイト運用者必見】おすすめのCMS5選
Webflow
Webflowとは、いわゆるHTMLなどのコードを書かなくてもホームページを構築できる「ノーコード」と呼ばれるジャンルのCMSです。
ノーコードという言葉もよく耳にする機会が増え、HTMLなどの専門的な知識が必要ないという利点にとても注目されています。
実際、WixやSTUDIOなど、ツールも増えていますが、Webflowは自由度が高いというところが他に比べて抜きに出ています。
ノーコードは編集や更新が簡単な分、予め用意されている「枠」に汎用性がなく、想像しているデザインを反映するためにはやはりHTMLなどの知識が必要になってくる部分が多くを占めています。
しかし、Webflowはそこを打開してくれるということで、クオリティの高いサイトを作ることができます。
ボタン操作で視覚的にWebサイトを構築していくことができ、ホームページの立ち上げや改修を検討している企業やWeb担当者にとってはとてもわかりやすい仕組みになっています。
ボタン操作なら他のCMSと変わりがないと思いますが、Webflowはそのボタン操作の裏側にもシステムが構築されており、HTMLやCSSの仕組みがわかるようになっています。
また、ホームページを発注する際今まではデザインとコーディングは分業となっていて、より工数がかかっていました。
しかし、Webflowはホームページの作成期間であれば、デザインの変更いつでも依頼することが大きなメリットのノーコードツールです。
ここで注意が必要なのが、全くの初心者の場合や管理画面が英語表記になっていることから使いこなすには一定の時間が必要です。
ただ、ある程度慣れてくれば短期間のキャンペーンページの施策やLPのデザイン改修などに非常に使いやすいため、マーケティングの成果を最大限発揮することも可能です。
Webflowについてはこちら
WordPress
WordPressは、おそらくweb制作に馴染みがない人でも耳にする機会が多いはずです。
ブログ運営をしようと考えたり、サイトを作りたいと思って検索したら一度は耳にするCMSです。
それもそのはず、WordPressはCMSでは世界トップシェアを誇ります。
WordPressは新規サイトの制作が無料でできるのが特徴です。HTMLやCSSの基礎知識は不要で、簡単に構築・更新ができます。
また、オープンソースといって、開発者のソフトウェアが無料で提供される環境にあるので、作りたいサイトの機能やイメージに合わせたカスタマイズが可能です。
プラグインと言って、欲しい機能がパッケージで追加できるため、より汎用性が高いサイトが作れます。
通常であれば、開発者の著作権が働き課金されてもおかしくないのに嬉しい機能が充実しています。
そして、最初からデザインテンプレートが豊富に揃っているので、デザインをイチから考える必要がないところも初心者向けです。
加えてWordPressには、予め優れたSEO対策が組み込まれており、ホームページを立ち上げた時に必要な、検索エンジンからのアクセスを増やす仕組みになっています。
ホームページを作成しようと考えた時に、ゆくゆくはホームページからの集客を目指すため、ブログサイトの構築にWordPressが選ばれる理由のひとつとして、とても重要な要素です。
ここで注意が必要なのが、WordPressは無料でホームページを作れますが、WordPress「だけ」で完結するわけではないことです。
ホームページをインターネット上に反映させるためには、サーバーやドメインが必要ですので、WordPressでサイト構築を考えた同時期に、サーバーとドメインは探しておきましょう。
また、WordPressのシステム内に使用方法や取説はないため、使い方や構築の最中に起きた問題点などは自分で解決する必要があります。
そして、もしショッピングサイトやブログの収益化など、商用利用で考えた場合、HTMLやCSSで編集する必要があるため、専門的な知識は必要となります。
有料プランもありますが、料金プランについては自分の利用方法と照らし合わせて考える必要があります。
jindo
JimdoはKDDIが運営しているCMSです。前述したWebflowやWordPressとは違い、日本の会社が運営母体です。
Jimdoには2つ構築方法があり、1つはAIが生成してくれる「AIビルダー」。こちらはAIの質問に答えることでAIがホームページを構築してくれます。
もう一つは「ジンドゥークリエーター」です。
こちらはHTMLやCSSでコーディングしていくという方法で、よりクリエイティブなホームページをカスタマイズが可能となっています。
無料で始められるため、ホームページを気軽に作れますし、テンプレートを選択してドロップ&ドラッグで素材や画像を配置していける手軽さが魅力です。
また、デスクトップ用のレイアウトを完成させた後は、スマホ・タブレットなどの画面サイズに合わせてレイアウトを自動生成してくれるところも便利です。
基本的なSEO対策もでき、多言語に対応するホームページを作れたりと初心者にはとても嬉しい機能があります。
ただし、すべて無料でできるわけではないということに注意が必要です。
複雑な料金体系になっているため、どこまでが無料でどこからが有料なのかもわかりにくいシステムになっています。
便利な「AIビルダー」も有料コンテンツに含まれている部分があったり、ショッピングサイトに関しては出品数に限界があったり、有料にしないといけない場合が発生しますので、注意が必要です。
WIX
WIXも基本的にノーコードで編集できるプラットフォームです。WIXは作成者のレベルに合わせて利用方法を選べるのが特徴です。
初心者向けの「WixAID」、デザインに自由度を持たせたいひと向けの「Wixエディタ」開発者向けの「Corvid」と、3つの種類があります。
基本的に無料で作成できる機能が多く、デザイン性も高いホームページが作れます。
また、SEOにも対応しているため、作成したホームページの検索エンジンのヒット率も高くなるメリットもあります。
方法も簡単で、WIXにアクセスしてアカウントを登録し、テンプレートを選んでカスタマイズするだけでできてしまいます。
ただし、一度選んだデザインテンプレートは変更できません。
WIXは最初に選んだデザインテンプレートで作成している途中で、この機能がないから違うデザインテンプレートへ変更したいということができないため、もし違う機能があったほうかいいとなった場合、残念ながらイチから作り直す必要があります。
また、無料プランの場合ドメインの変更もできません。
更に、WIXでは他のCMSと違いバックアップ機能がないため、万が一のために自分でデータのバックアップが必要になります。
ferret One
ferret OneはBtoBマーケティングでの困りごとを解決するツールです。
例えば、AIを活用してデータ解析や改善案を提案してくれます。
けれどこのferret Oneには、ノーコードでホームページを作成できるツールが搭載されています。
強みとしては情報分析システムが搭載されているため、自分が望むホームページを作りたい場合、その希望が反映されやすいという点です。
また、リード獲得をしやすい独自の機能があるため、BtoBマーケティングに優れたホームページを作成できます。
情報分析ができるため、サイト運用から改善対応まで、一括で管理できます。
事業を展開している、またはショップ運営をしているなどの会社には向いています。
しかし、ここでも注意が必要なのが、初心者の方には若干操作が複雑です。
ferret Oneには沢山の機能があるため、その操作方法が複雑になりがちです。
機能の種類やその操作方法を理解するまでに時間がかかるかも知れません。
また、ferret Oneは導入費用が高いです。
初期費用に加え、月額の利用料も追加されますので、利用する時には確認して良く考えることをおすすめします。
また、カスタマイズ性も低いため、思うようなデザインのサイトを作りたい方には向いていません。
CMSのメリット
少ない予算でwebサイトを作成・運用できる
1つ目は、CMSを使うメリットとして一番大きいのはコスト削減です。
ホームページを作成しようと考えた時、web制作会社へ依頼すると会社や作りたいホームページの規模にもよりますが100万円を超えるもとも珍しくありません。
また、デザイン性の高いサイトやEC等のシステム機能を独自で開発してもらうとなると、さらに費用が必要となります。
特にWebflowは他のCMSに比べ制作費用を抑えられる傾向があります。
その他にも、通常のホームページ制作においてデザイン案を一度確定しまうと、変更できないもしくは追加費用がかかってしまうことが多いです。
確定したデザイン案を元にコーディング作業が進められるため、納期がズレる可能性があるためです。
しかし、Webflowはコーディング作業中だとしてもデザイン案の変更なため、企業側が求めているデザインと完成がより近いものになります。
Webflowについてはこちらの記事もご覧ください。
最強のサイト制作ノーコードツール『Webflow』とは? - メリットについて数字を交えてご紹介 -
社内にてデータの共有や管理が可能
2つ目は「データ管理が簡単にできる」ということです。
CMSは前述してきた通り、専門的な知識が必要ありません。
そのため、だれでも管理運用できるというメリットがあります。
ということは、ある意味専門家がデータベールを管理している必要がないということです。
例えば広報や営業、総務など、それぞれ抱えているデータを集めてホームページを作るとしましょう。
今まではプログラマーやデザイナーがそれらのデータを集めてデザインしたりサイトへ実装したりするために情報の精査が必要でした。こういう意見の集約は意外と時間がかかるものです。
それが、CMSを使うことで一気に解決します。
なぜなら、誰もがわかるノーコードツールで誰もがわかるレイアウトで、そこにどんな情報が必要かがひと目でわかるため、各部署が持っている情報をどこに入れたらいいかがわかるためです。
しかもその情報はCMSへ入れた後、共有データになりますのですぐに誰でも確認でき、常に社内で最新の状態を一括管理ができます。
スマホ対応のページをすぐに作成可能
CMSには基本的に各種デバイスに対応するシステムが搭載されています。
デスクトップ用に実装されたホームページの情報は、半自動的に各種デバイスの画面にフィットするようになっています。
例外はありますが、だいたいデスクトップとスマホの画面には対応しています。
CMS以前の事を考えると、ひとつひとつフィットさせるためのコードを書かなくてもいいという利点は大きいです。
ホームページ制作会社に依頼する必要性が低くなる
1つ目でも触れましたが、ホームページを作ろうと思った時、制作会社へ依頼しようと考えると思います。
コストを考えたら高いし、できれば外注しない方法はないかと悩むところです。
しかし、CMSを利用すれば専門的な知識は必要なく、さらにノーコードツールを利用すればホームページ完成後も社内で更新作業等をすることが容易になります。
もし、機能性やデザイン性を高くしたい、または大規模なホームページを制作したいと考えた場合は制作会社へ相談しましょう。
しかし、機能性やデザイン性もそこそこで、規模も大きくなくても構わないと思ったら、CMSを使えばできます。
ブログやコラム記事等のHTMLやCSSの記述がほとんど不要になる
CMSは元々ブログやコラム記事等の更新・管理作業を手軽に行うために使われていたものなので、HTMLやCSSといった難しい作業をせずとも記事を更新できます。
しかし、CVRやより読者が読みやすい記事構成にしたい等の要望だと、どうしてもHTMLやCSSの知識がある程度必要になるため、徐々に使い方に慣れていくことがおすすめです。
ちょっとしたことで制作会社に依頼していると、都度費用がかかってしまうためある程度社内でも完結できるようスタッフの教育も将来的に視野を入れておいきましょう。
メニューや記事一覧がほぼ自動的に生成できる
CMSを利用することで、予め組み込まれたシステムをそのまま利用できるということです。
例えば、メニューはホームページの地図です。どこに何があるのかをひと目で説明してくれるため、絶対に必要な項目です。
ベンダー側もユーザー側も訪れたホームページ内のどこに何が配置されているのか分からなければ、迷子になります。
CMSには予め用意されているシステムがあるため、メニューや記事一覧といった形でユーザーもサイト回遊がしやすい仕組みになっています。
SEO対策を行いやすい
ホームページには欠かすことができないのがSEO対策です。
ここを放置してしまうと、そもそも検索エンジンに引っかかってくれないというホームページには必要な要素です。
そして、SEO対策は情報の更新が定期的に行われているとこや、古い情報がいつまでも残っていないか、テキストの内容は間違っていないか、など、生き物であるホームページをきっちり管理運営している必要がああります。
これもCMSには予めシステムとして組み込まれています。
もちろん、自分のサイトにどの様なSEO対策が適しているかは確認が必要ですし、全てが自動化できるわけでもないため、最終は人の目で判断が必要です。
特にWebflowはSEO対策にも強く、マーケティングを強化したい企業には特におすすめです
【メリット解説】 なぜWebflowはマーケティングに強いのか?
CMSのデメリット
テンプレート外のページ作成が難しい
残念ながら、ノーコードの壁は存在します。ひと言で「ノーコード」といっても、そこにコードが存在していないわけではありません。
クリックやドラッグでレイアウトを配置できたとしても、そのテンプレートのレイアウトには、やはり機能制限があります。
どういうことかというと、テンプレートのレイアウトには、ヘッターやフッター、ボタンなどの配置がすでに決まってしまっているということです。
そこに配置されている場所に配置してください、と規則が決められているわけです。
ですので、例えばここにあるボタンはそこではなく、あっちがいい、とあなたが考えたとしましょう。
それは決められた規則からはみ出ることになるため、CMSは反応してくれませんし、拒否されてしまいます。
もしその規則を破り、あっちにこのボタンを配置したいのであれば、あなたはその規則を書き換える必要があります。
それには、HTMLやCSSが必要があります。
結果、もしテンプレートにオリジナリティを加えたいと考えた時には専門的な知識が必要です。
セキュリティが不安になることも
CMSは誰でもホームページ作成から管理運用、更新ができる便利ツールです。
しかし裏を返せば、外部から侵入されやすく、セキュリティが甘いのが懸念点として挙げられます。
ですので、やはりCMSでホームページを作り前にはセキュリティについてある程度知っておく必要がありますし、CMSもセキュリティ対策で頻繁にバージョンを更新しているので、常に新しいバージョンを利用していることが必要です。
操作に慣れるまで時間がかかる
CMSはある程度社内で完結できるよう操作になれるまで時間がかかります。
どうしても初めて触るものには理解までに時間が必要です。
特に社内に詳しい人がいない場合、自力で調べないといけない部分が大きいです。
知らない言葉や機能ひとつ、調べるのに時間がかかることもあるでしょう。
根気と臨機応変に対応できる力や柔軟性もある程度必要だと思います。
機能が制限されるものもある
テンプレート外のページ作成が難しいという部分でも触れましたが、やはり汎用性が少ない場合が多いです。
HTMLやCSSを駆使しても解決できない部分が出てくることがあります。
それは、CMSの中で想定していないことであった場合です。
ある程度の自由度を持たせてコード編集ができる状態になっているとはいえ、あまりにはみ出したデザインや機能を求めた時、CMSを編集できないことがあります。
どうしても譲れない機能だった場合は、CMSではなく、web制作会社へ依頼する必要もあるかも知れません。
CMSの種類
さて、ここまでCMSのメリット・デメリットを紹介してきました。どんなCMSがあるのかも紹介しました。
ここでは、改めてCMSの種類を紹介していきます。
クラウド型
WIXに代表されるクラウド型。クラウド型とは、Webブラウザ上で機能を利用できるものを指します。GoogleChromeなどのブラウザアカウントで同時管理ができ、データも全てクラウドに格納する形です。
自社内でサーバを用意する必要がないため、気軽に利用できます。
オープンソース型
WordPressに代表されるオープンソース型。オープンソースとは、ソースコードを誰でも見ることができる環境のことを指します。
今からHTMLやCSSを勉強しようと考えている人にとっては知識の宝庫です。
すでに利用されている便利なシステムの中身を見ることができますし、またそのコードを書き換えて利用することもできます。
また、自らが書いたソースを提供することもできます。
パッケージ型
パッケージ型とは、ベンダーが独自に開発したCMSライセンスを購入し、自社サーバにインストールして利用することを指します。
規模によって金額が違うので、自分にあったパッケージを探す必要があります。
CMSを選ぶ時のポイント
CMSの種類を見てきましたが、実際自分にはどのCMSがいいのだろう?と思った人も多いはず。
CMSは目的に合ったものを選ばないと意味がありません。
自分が作りたいホームページはどんなものかはもちろん、どのレベルが自分に合っているかも含めて判断しましょう。
ここからはポイントを紹介します。
運用に必要な機能が備わっているか確認
「運用に必要な機能が備わっているか」を必ず確認しましょう。
もちろん、作りたいサイトによって必要な機能が違います。
まずは自分が作りたいサイトをきっちり考えた上で、どんな機能が必要かを洗い出してみる必要があります。
闇雲にCMSを使っても、欲しい機能がなければ意味がありません。
スキル的に使いこなせるものを選ぶ
「スキルに見合ったもの」を選びましょう。
初心者でも安心して使えるということを何度も何度も紹介してきましたが、どんな初心者でも使いこなせるとは限りません。
まずはそれぞれのCMSの特徴を調べ、もしくは無料やトライアルプラン等でアカウントを作って一度自分自身で使ってみてもいいかもしれません。
毎月のランニングコストをしっかり把握する
「ランニングコスト」です。
やはり無料で利用できる部分が少ないのもCMSの特徴のひとつです。
もちろん無料で作れるもので十分な部分もありますが、サーバーやドメイン料金、有料にしたほうが汎用性があると判断した場合、月々のランニングコストはかかります。
できるだけ低予算でハイクオリティを求めた場合、どれだけランニングコストがかかるのかはしっかり把握しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本日は【web担当者必見】CMSとは?ホームページへの導入におすすめのCMSをご紹介と重要なポイントを解説しました。
是非、今回の記事を参考にして、Webサイトの制作に取り組んでください。
特にデザイン性の高いサイト、費用をそこまでかけることができない場合は「Webflow」というノーコードツールで制作することをおすすめします。
途中でデザインの変更が何度でも行えたり、フルスクラッチやWordPressといった一般的なサイト制作よりも短期間で完成したり、社内の管理工数の負担を軽減できたりなどを実現することができます。
是非、お問い合わせお待ちしております。
Web制作を初めて依頼する際、「Webサイトはどういう流れで作るの?」「完成までどれくらいの期間がかかる?」といった不安をお持ちの方は少なくないと思います。
Webサイト制作をスムーズに進めるためには、最初に全体の流れを把握しておくことが非常に重要です。Webサイト制作の流れや工程を理解しておくことで、制作会社に依頼した際も円滑に進めることができます。
この記事では、初心者の方にも分かりやすいように、Webサイト制作の基礎知識や流れを解説していきます。
是非最後までご覧ください。
Web制作が成功する重要なポイント3つ
漠然としたイメージで制作を依頼するだけでは、理想のWebサイトを作成してもらうことは難しいかもしれません。望み通りのサイトを手に入れるためには、しっかりとした事前準備が必要です。この章では、Web作成を成功させるための重要なポイントを3つ解説します。
Webサイトを制作する目的を考える
Webサイト制作においては、最初に「なぜWebサイトを作りたいのか」「どのような方向性のサイトを構築したいのか」といった目的を明確にすることが重要です。
Webサイト制作には様々な目的が存在します。
例えば、企業情報を効果的に伝えたり、お問い合わせの増加を目指すためには企業Webサイトが適しています。
見込み顧客の拡大を望むならば、企業ブログ(オウンドメディア)が効果的でしょう。
ブランディングに焦点を当てる場合は、ブランドサイトやオウンドメディアが適しています。
短期的な売上向上を目指す場合には、ランディングページ(LP)が有効であり、商品の認知を広めたい場合も同様です。中長期的な売上拡大を目指すならば、ECサイトが適切です。また、人材獲得を目指す企業にとっては、採用サイトが適切と言えます。
Webサイト制作を進める際には、制作会社に対してなぜWebサイトを作りたいのか、どのような方向性を持たせたいのかを明確に伝えることが重要です。
ですが、依頼前の段階では大まかなイメージしかできていないことが多いため、制作会社に相談しながら進めた方が結果として目的に合ったWebサイトを制作することができます。
また、目的とどのようなサイトが欲しいのかを事前に社内で決まっていた場合でも、一度制作会社に相談することで制作会社から「その目的であればこのようなサイト構成にした方が効果的です」とプロ目線でのアドバイスをしてくれる場合が多いです。
そのため、目的を策定する段階から信頼できる制作会社と密にコミュニケーションを図っておきましょう。
特にベンチャー企業やトレンドに合わせたキャンペーン特設ページ等だと、サイト制作にそこまで費用や時間をかけれないことが多いかと思います。
ノーコードツールの「Webflow」でサイト制作を依頼すれば、デザイン性の高いサイトにも関わらず通常のサイト制作に比べ工期を短縮することができるため、予算や時間をできるだけかけたくないけどデザインは最先端にしたい、という場合は是非、一度以下の記事をお読みください。
関連記事:【メリット解説】なぜWebflowはマーケティングに強いのか?
予算や担当者を明確にしておく
Webサイト制作における予算策定は慎重に行う必要があります。
具体的な項目として、制作会社への支払い費用、サーバー、ドメイン、SSLなどの年間利用費用、さらにはアクセス解析サービスやマーケティングツール、CMSパッケージなどの導入費用を洗い出し、それぞれの予算を確保します。
そして、Webサイトの制作プロジェクトを円滑に行えるよう、「体制の確立」をしましょう。体制の確立とは、社内外においてWebサイトの制作や運用に関わるメンバーを決めておくことです。
まず、社内のリソースを確保する段階では、マーケター、Web制作担当者、サイト運用担当者など、各分野に精通したメンバーをアサインします。
次に、社外の制作会社の選定が必要です。
Webサイトの規模が大きい場合、自社での制作は難しく、制作会社に依頼することが一般的です。
適切な制作会社の選定は、プロジェクトの成功に直結するため、信頼性や実績、技術力などを十分に考慮することが重要です。
できるだけ詳細にRFPを作成する
RFP(Request for Proposal)は、ホームページ制作会社やシステム開発会社に対して、制作の提案を行う前に発注者が作成する資料のことです。この文書には発注者の要望などを明確に記載します。
以下は、RFPの項目の例です。
・ホームページ制作の依頼目的
・予算
・希望納期(希望公開日)
・必要なシステムや機能要件の有無(CMSやECなど)
・サーバの指定や運用・サポートに関する要望
上記をRFPに明記することで、ホームページ制作会社の選定条件をより具体的に示すことができますが、実際問題社内の担当者は初めてREPを作ることがほとんどだと思います。
曖昧や間違ったREPを作成してしまうと、その後のサイト制作の軸が大きくズレてしまう可能性も考えられるため制作会社に相談しながら作成することがおすすめです。
Webサイトの企画・戦略立案
プロジェクトは本格的なフェーズとなり、ここからは制作会社とより密に協力して業務を進めることが必要です。Webサイトの企画と戦略立案はどのように制作会社と進める形になるのか順番に説明していきます。
目的の明確化
依頼前に明確にした「Webサイト制作の目的」を更に具体的にはっきりさせていきます。
目的の明確化は、「目的を達成したと言えるのはどのような状態か?」を定め、数値で設定することが理想的です。
例えば、「Webサイト経由の新規顧客を増やしたい」という目的に対しては、次のような目標値を設定することができます。
・新規顧客からのお問い合わせ数を月30件から月100件に増やす。
・新規顧客の商談数を月5件から月30件に増やす。
・新規顧客からの受注数を月3件から月10件に増やす。
「数字」を使用した客観的な指標によって、制作会社と発注者の認識のずれを防ぐことができ、リアルな数値が目標として示されることで、プロジェクトを進める上での方向性をより具体的に理解し合えるようになります。
ターゲットの特定
「目的」が確定したら、ターゲットとペルソナを具体的に設定していきます。
「ターゲット」は、特定のサービスや商品を利用する可能性のある人々を指し、属性としては「20〜30代の育児中の女性」や「都内在住の30代独身男性」など、年代・性別・居住地などを一定程度絞り込んでいます。
「ペルソナ」は、ターゲットをより詳細に具現化した具体的な人物像を指します。ペルソナの設定では、学歴や職業、年収、趣味や興味の対象、休日の過ごし方、1日のスケジュール、行動パターン、悩みなどをできるだけ詳しく設定し、まるで実在するかのような人物像を描き出していきます。
ターゲットとペルソナを明確にすることで、Webサイトに必要なページやコンテンツ作成などの段階で、適切な方向性を迅速に判断できるようになり、サイト全体に一貫性が生まれます。
競合分析とポジショニング
前述のペルソナの行動パターンなどを考慮しつつ、同業他社や競合のWebサイトをリサーチします。
この際、競合他社のマーケティング施策(SNSマーケティングやWeb広告などのWebサイト施策以外も含む)も注意深く調査し、「どのようにWebサイトと統合し、運用しているか?」も確認します。
得られたリサーチ結果を踏まえ、「競合他社と比較して自社の強みや優位性は何か?」、「自社の強みをWebサイト上でどのようにアピールするか?」といった戦略を構築します。
戦略の策定に際して、自社の強みやポジショニングを明確にするためには、3C分析や4C分析、PEST分析などのフレームワークが役立ちます。
ブランディングを意識する
ブランディングを意識する際、ただ単に消費者の視点に立つだけでは、いつまでたってもブランドイメージが明確になりません。
そこで、ブランドイメージを効果的に浸透させるためには、まず前述したペルソナの設計が必要です。ペルソナがしっかりと定まれば、Webサイトのゴールやデザイン・レイアウトの構築が容易になります。
サイトコンセプトの決定
次に、Webサイトのコンセプトを確定させます。
Webサイトのコンセプト(またはサイトコンセプト)は、サイトが具体的に「誰にどのような価値を提供し、どのようなメッセージを伝えるか」を明確にし、それを言語化したものです。
サイトコンセプトは、Webサイト制作全体において構築やデザインの基本的な指針となるため、非常に重要です。
サイトコンセプトの設定には複数の方法がありますが、一般的には20文字程度のキャッチコピーにまとめることがおすすめです。
これまでに設定した「目的」「ペルソナ」「リサーチ&分析結果」を考慮しながら、サイトコンセプトを具体的に策定していきましょう。
Webサイトの全体像を設計
Webサイトの設計は非常に重要なフェーズでWebサイト制作の成功には「設計が8割」とも言われます。
時間を十分に充てて取り組む必要があります。
要件定義の設定
これまでの打ち合わせ内容をもとに、「要件定義」を具体的に検討しましょう。
「要件定義」とは、ホームページ制作に必要な全工程を統合した資料であり、以下の主要項目が含まれます。
- プロジェクトの概要
- ホームページ制作の目的
- 制作スケジュール
- 制作体制
- 必要なコンテンツ
- 開発要件(実装する機能やサーバーの仕様など)
- 課題点
これらの項目を整理することで、ホームページ制作の全体像を関係者間で一致させることができます。全体像に関するズレが発生すると、タスクの割り振りや進捗スピードに影響を与える可能性があるため、十分な確認が必要です。
また、要件定義で明確にした内容を基にスケジュールが組まれるため、後からの追加が難しくなったり、追加費用が発生するリスクがあるため、不明点や懸念事項は要件定義の策定時に徹底的に検討しておくようにしましょう。
サイトマップの作成
サイトマップは、ウェブサイトの全体構造を示す図やリストのことです。サイトには複数のページやコンテンツがあり、それらがどのように結びついているかを一覧にまとめたものです。要するに、サイトマップはウェブサイトの「地図」であり、訪れる人がサイト内を探索する際の案内役です。
情報をサイトマップに組み込むことで、コンテンツ同士のつながりを視覚的に整理し、以下のポイントで適切な判断ができます。
- 情報の網羅性: ユーザーに必要な情報が漏れなく含まれているか?
- ユーザビリティ: ユーザーにとって理解しやすい内容で情報が提供されているか?
- 階層構造の適切さ: 階層は浅すぎず、かと言って細かすぎず、適切な深さで構築されているか?
- スムーズなナビゲーション: ユーザーが求める情報までスムーズに移動できる設計になっているか?
コンテンツを適切に配置し、ユーザーが迅速に必要な情報にアクセスできるようにすることで、サイトの利便性が向上し、ユーザーの満足度も向上します。
コンテンツの設計
Webサイトの制作において重要なポイントとして、ペルソナがコンテンツから強くベネフィットを感じることが挙げられます。
「ベネフィット」とは、商品やサービスを利用することで得られるプラスの効果を指します。この概念は「メリット」とは異なり、具体的な価値や良さを強調します。
例えば、全自動洗濯機の場合、
メリット: 自動で選択ができる
ベネフィット: 家事の時間を短縮でき、忙しい生活をサポート
このように、具体的なベネフィットを伝えることで、ユーザーの購買意欲が高まります。競合他社をしのぎ、強力な訴求力を持つコンテンツを設計するために、「ディレクトリマップ」の作成も欠かせません。
「ディレクトリマップ」は、Webサイトの全URLやタイトルを一覧でまとめたもので、関係者同士で共有することで今後の作業がスムーズに進むようになります。
UI/UXを考慮したサイト設計
サイト設計は、階層やサイト全体の構造を決定する重要な工程で、「UI・UX」の配慮が欠かせません。
UI(ユーザー・インターフェイス)は、「UserInterface」の略で、Userは利用者を指し、Interfaceは境界面や接点という意味です。
つまりUIは、利用者とサービスなどとの接点のことを指し、ユーザーが操作する画面だけでなく、マウスやキーボード、タッチ画面などの入力デバイスも含めて、全てUIに含まれます。
一方で、UX(ユーザー・エクスペリエンス)は、「UserExperience」の略で、「ユーザーが商品やサービスを通じて得る体験」を指します。
この体験は、商品やサービスが提供する感動や印象、使いやすさ、質の良さなど、様々な要素から成り立っています。
さらに。UXはユーザーが製品やサービスを使用する中で感じる満足度や使いやすさを含みます。
UXの重要性は、単に商品やサービスが機能するだけでなく、その使用体験がユーザーにとって良いものであるかどうかが影響するためです。
総じて、UXは商品やサービスの成功において不可欠であり、Webサイトの「目的」を果たすためには、UI・UXに注意を払ったサイト設計が必要です。
サイトコンセプトやWebサイトの課題、ペルソナの行動パターンやニーズを考慮しながら、ユーザビリティを向上させるための設計を進めていきましょう。
デザイン作成/コーディング/システム開発
このフェーズでは、要件定義書やサイトマップを確認しながら、コンテンツやデザインの制作に入っていきます。
デザインの作成
設定したUIやコンセプトを基に、デザイナーがメインの色彩、フォント、画像素材、共通パーツなどを確定させます。
同時に、営業資料や社内資料など、サイトに掲載するための素材もきちんと整理していきます。
デザインコンセプトが決定したら、次は、各Webページのワイヤーフレーム作成です。必要な素材が整った段階で、デザイン案(デザインカンプ)が作成されます。
デザインカンプは、Webサイトの「完成見本」であり、クライアントと制作者が具体的な完成イメージを共有するための重要なものです。
デザインカンプ作成では、まずトップページのデザインが手がけられ、全体のトーン&マナー、世界観が決定されます。
その後、他の主要ページのデザインが制作され、トップページとの統一感を確保します。全体のスタイルが一貫していないと、ページごとに印象が異なってしまいますので、事前に企画と設計で確立した世界観に基づいた配色やデザインを徹底しています。
この過程で「もともとのイメージに沿っているか」「デザインに違和感がないか」などを確認し、問題がないようであれば制作を進めてもらいます。
コーディング作業
コンテンツが完成したら、次はコーディングやシステム開発といった工程が始まり、最終的にWeb上で閲覧可能な形に整えていきます。
主なコーディングには以下のようなものがあります。
HTML(HyperText Markup Language)コーディング: ウェブページの構造を定義するために使用されます。HTMLは要素やタグなどで構成され、文書の構造やコンテンツをマークアップします。
CSS(Cascading Style Sheets)コーディング: ウェブページのスタイルやデザインを定義するために使用されます。CSSはHTML要素に対してスタイルやレイアウトを指定し、ページを視覚的に整えます。
JavaScriptコーディング: ウェブページに対する動的な機能やユーザーとの対話を実現するために使用されます。クライアントサイドで実行され、ページ上でのイベント処理やアニメーション、フォームのバリデーションなどを担当します。
サーバーサイド言語によるプログラミング: サーバーサイドで動作するアプリケーションやデータベースとの連携を実現するために、PHP、Python、Ruby、Node.jsなどの言語を使用することがあります。これにより、動的なコンテンツやデータの取得・処理が行われます。
データベースのクエリ: サーバーサイドでデータベースと連携する場合、SQL(Structured Query Language)を使用してデータの検索、挿入、更新、削除などの操作を行います。
コーディングは各Webページの表示速度やSEOなどに影響を与えるため、慎重に行う必要があります。HTMLコーディングが完了すると、Webページを実際に閲覧できるようになります。
この段階で、文章の適切性、誤植や脱字の有無、意図したレイアウトとデザインの実現度などを確認し、必要に応じて修正を行います。
一般的に、フルスクラッチやWordPressでサイト制作を検討している企業が多いかと思います。
しかし、思っている以上にサイト制作は発注側にも労力が必要かつ制作会社からデザインやコーディングの納期を結構急かされたり、途中でデザインの変更ができなかったりとプロジェクトが進むと後戻りができない等の問題が出てくるのが多いです。
しかし、「Webflow」というノーコードツールでWebサイトを制作することで、途中でもデザインの変更が可能だったり、高いデザイン性はキープしつつ従来のサイト制作よりも短い期間で完成するなど、納得のいくサイトを制作することができます。
関連記事:最強のサイト制作ノーコードツール『Webflow』とは? - メリットについて数字を交えてご紹介 -
システム開発
Web制作におけるシステムには、フロントエンドとバックエンドの2つの側面があります。
フロントエンドとは、Webサイトの表面に直接触れる部分で、訪問者が目にする箇所です。
HTMLやCSSを使用して構築され、さまざまな端末やOS環境で最適に表示されるように注意が払われています。
バックエンドとは、Webサイトの裏側で、訪問者の目には見えないプログラムの部分を担当します。
CMS(例: WordPress)を使用するか、独自のシステムを構築し、サーバーとの連携も行います。
このように、フロントエンドとバックエンドが協力してWebサイトを構築し、最終的な形に仕上げていきます。
動作確認と公開
最後は、Webサイトの動作確認をして、公開する作業となります
動作確認を行う
ユーザーがWebサイトを閲覧する環境を想定して、どのデバイスやブラウザでもシステムが問題なく仕様通りに動作するかを確認します。
例えば、PC上では正常に動作していても、スマートフォンやタブレットでは表示が乱れるなどのエラーが生じることがあるため、PCだけではなく、異なるデバイスやブラウザでの動作確認が必要になってきます。
同時に、依頼者側もデザインや機能要件が予定通りに機能しているかを確認し、要望との齟齬があれば修正を依頼します。
なお、動作検証の段階でミスや不具合を見逃さないように下記のポイントを確認するようにしてください。
- 表示や動作の確認
- テキストの誤字脱字がないか?
- ダミーテキスト・ダミー画像は残っていないか
- 表記揺れがないか
- リンク切れ・リンク間違いがないか
- 問い合わせ先の電話番号は正しいか
- サイトスピードは問題ないか
- 404ページが正しく表示されているか
- 問い合わせフォームが正しく動作しているか
- SNSシェアボタンが動作するか
サイト公開前の最終チェックリスト
サーバーとドメインの最終設定
サイトを新しく立ち上げる時に必要になるのが「サーバー」と「ドメイン」です。
サーバーは、ホームページの表示内容が格納される「入れ物」のようなもので、これがインターネット上に存在するイメージです。
ドメインとは、サーバーの住所のようなものを指します。例えば、ホームページのURL「https://webflow.jp」の場合、「webflow.jp」の部分がドメインになります。
希望するドメインが既に使用されている場合は、他の利用可能なドメインを探す必要があります。希望のドメインが利用可能かどうかは、インターネット上で簡単に確認できます。
サイト公開
検証作業を繰り返し、発注者の修正要求が解決できれば、いよいよサイトを公開します。
リリース当日は予期せぬトラブルが発生する可能性があるため、プロジェクトに参加しているデザイナーやエンジニアは素早く対応できるような手配が必要です。
リリース後も、しばらくの間はエラーが発生しやすいので、継続的にテストを実施するなど、慎重さを怠らないよう留意が必要です。
公開後のマーケティング施策
Webサイトは公開して終わりではありません。Webサイトで集客をしたいなら公開後の「運用」がポイントとなります。
検索エンジンに公開したことを伝える
Googleの検索エンジンにサイトの公開を通知することで、専門のクローラー(ロボット)がサイトを効率的に巡回し、インデックス化してくれます。この手続きは簡単で、Googleサーチコンソールを利用することですぐに完了します。Googleサーチコンソールとは、Googleが提供するウェブマスターツールです。
ウェブサイトのパフォーマンスをモニタリングし、検索結果での表示状況や検索トラフィックに関する情報を提供します。サイトのSEO(検索エンジン最適化)やコンテンツ戦略の改善を行うことができます。
サーチコンソールにサイトを登録し、所有権を確認した後、サイトのURLを提出するだけで、Googleが新しいコンテンツを発見しやすくなり、ユーザーが関連検索でサイトを見つけやすくなり、検索結果に反映されます。
社内や取引先等の社外へ連絡する
サイトが公開されたら、社内にホームページ公開の連絡を行ったり、外部に向けてはリリースの連絡やSNSでの配信など、多くの人にサイトを知ってもらえるように連絡をしましょう。様々な意見やフィードバックを受けたら、将来の改善に活かせるようにメモをしておくなどしておきましょう。ユーザーからのフィードバックはサイトの質を向上させるための貴重な情報源であり、適切な対応が成功の鍵となります。リリース後の段階でも積極的なコミュニケーションと改善への意欲が求められます。
アクセス解析を行う
公開後、ウェブサイトの効果や変化を確認することは大切です。テレビ番組の視聴率のように、ウェブサイトにも訪れた人数やページビューなど、さまざまなデータを解析することができます。通常、月に1回のアクセス解析や四半期に1回の分析が一般的で、ウェブサイトの目標やゴールに向けた進捗を確認し、必要に応じて改善策を検討します。車内にアクセス解析できる人がいない場合は、制作業者や解析が得意なデジタルマーケティングの業者に依頼することも手段のひとつです。
Webサイト制作の会社選定で重要なポイント
ネットなどで検索しても、制作会社が多すぎてどれを選べば良いか分からない、会社選びで失敗したくないが、知識がなく困っているという悩みを抱えていらっしゃる方も多いと思います。
ホームページ制作会社を選ぶポイントを3つご紹介します。是非以下のポイントを参考に選定をしてみてください。
Webサイトの企画・戦略立案から対応できるか確認
Webサイトを公開するまでには、デザイン、制作、コーディングなど、いくつものプロセスを実施します。その中でも企画や戦略の立案は、Webサイト戦略をしっかり考える工程ですので、多くの時間と労力が必要となります。
発注者が満足し、検索エンジンにも評価されるWebサイトを作るためには、企画や戦略立案のプロセスが最も重要と言えます。
「ホームページを作成するだけ」の企業よりも、多岐にわたる施策を展開できる企業を選ぶことで、コストは高くなるかもしれませんが、あらゆる角度からの集客が期待でき、結果的に高い投資対効果を実現できます。
マーケティングに関する知見
Webサイトには、集客や販売などの自社の事業に直結した「売れる仕組み」を持つことが求められます。そのためには、Web制作会社にもWebサイトに戦略的なマーケティングを盛り込むためのノウハウが必要です。戦略的なマーケティングの知見を持つ制作会社を選ぶことで、さらなる集客が見込めます。また、サイト公開後の運用までしっかり請け負ってくれるかどうかも重要な選定ポイントになります。たとえば、メディアサイトの立ち上げを検討しているのであれば、サイト制作後の運用コンサルティングまで一貫して承っている制作会社がよいでしょう。
制作会社の作業体制が整っているか確認
どのような制作体制で業務に当たっているかも重要なポイントです。具体的にはシステムエンジニアやプロデューサーなど、各工程の指揮系統がしっかり組まれた制作体制が望ましいです。
制作会社は数多くの依頼を同時進行で進めており、制作体制が整っていなければ納品に遅れが生じたりする可能性があります。工程の指揮系統がしっかり組まれていると、業務が円滑に進む流れができており、スケジュールに沿った品質の高いホームページ制作が期待できます。また、新人よりもベテランのエンジニア・デザイナーが多く在籍している方が、品質が高い傾向です。制作体制の充実度は「制作は自社のメンバーなのか一部外注か」「エンジニアやデザイナーは新人かベテランか」などから判断できます。制作体制の充実度も比較し、依頼する制作会社を選びましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本日はWebサイト制作の流れと重要なポイントを解説しました。
是非、今回の記事を参考にして、Webサイトの制作に取り組んでください。
特にデザイン性の高いサイト、費用をそこまでかけることができない場合は「Webflow」というノーコードツールで制作することをおすすめします。
途中でデザインの変更が何度でも行えたり、フルスクラッチやWordPressといった一般的なサイト制作よりも短期間で完成したり、社内の管理工数の負担を軽減できたりなどを実現することができます。
是非、お問い合わせお待ちしております。
webflowのSlaterが便利そうなので、いろいろ試してみました。
Slaterとは?
SlaterはWebflow専用に設計されたCSS/Javascriptのコーディング環境のWebflowのプラグインです。
通常WebflowでCSS/Javascriptをコーディングする場合はカスタムコードを使って実装しますが、これがあまり使いやすくありません。
Webflowのカスタムコードのいまいちにな点
Webflowのカスタムコードのいまいちな点は以下の3つです。
- サイト全体をパブリッシュをしないとカスタムコードの確認ができない
- 10,000文字(スペースを含む)の制限がある
- コードを保存する機能がない
Slaterを導入することでこれらの問題を解決することができます。
サイト全体をパブリッシュをしないとカスタムコードの確認ができない
Webflowのカスタムコードはサイト全体をパブリッシュをしないと変更を確認することができません。
カスタムコードの簡単な修正の確認をするだけでもサイト全体をパブリッシュする必要があるため、開発の効率がとても悪いです。
SlaterはCSS/Javascriptなどのコードだけをパブリッシュすることができるため、開発中の確認を容易にすることができます。
10,000文字(スペースを含む)の制限がある
Webflowのカスタムコードは実は10,000文字(スペースを含む)の制限があります。(Webflowで10,000文字以上のCSS/Javascriptを書くことはあまりないとは思いますが)
Slaterを使用することで10,000文字を超えたコードを書くことができます。
コードを保存する機能がない
Webflow上にはコードを保管する機能がありません。そのためよく使うコードは別のサービス上に保存しておく必要があります。
SlaterではLibrary機能があり、Libraryにコードを保管しておくことですぐにコピペして使うことができます。
実際に使ってみた
Slaterの新規作成
コードを追加したいWebflowのDesigner画面を開きます。
Appのアイコン→SlaterのLaunchをクリックします。
<>アイコンをクリックします。
表示されたコードをコピーします。
コピーしたコードをProject SettingのFooter codeに張り付け、サイトをパブリッシュします。
※初回だけサイト全体のパブリッシュが必要です
Slaterのエディタに戻り、Hello world!を追記するコードを書き、Ctrl + Sで保存します。
サイトを確認するとHello world!が追記されています。
このように一度設定してしまえば、Ctrl + Sで保存するだけでコードがサイトに反映されます。
パブリッシュしたサイトを確認すると、Hello world!が追記されています。
これでSlaterテスト1で設定したコードが共通的に使用できることが確認できました。
コードを編集する場合
先ほど作成したコードの編集は、Slaterのサイトからも編集することができます。
Slaterから「Sign up with Webflow」をクリックします。
Webflowのアカウントでログインします。
Slaterを使うプロジェクトにチェックを入れて「Authorize App」をクリックします。
Slaterのページに飛んで「START A FREE TRIAL」をクリックします。
作成したプロジェクトをクリックします。
先ほど作成したプロジェクトを編集することができます。
Library機能
Library機能を使うことでよく使うコードを保存しておくことができます。
Libraryにコードを登録する場合は、WebflowからではなくSlaterにアクセスする必要があります。
(登録したコードを使用するの場合はWebflowからでも大丈夫です)
Slaterのプロジェクトを開き、Libraryのアイコン→+のアイコンをクリックします。
赤枠の中に保存したいコードを記入します。
その他の項目は名前や説明文や種別などを自由に書き、Create Libraryをクリックします。
上記設定を行うと他のプロジェクトからも参照できるようになります。
Copyをクリックするとクリップボードに入るので自由にコピペして使うことができます。
【補足】有料プランについて
Slaterは月額10ドルの有料プランがあります。
有料プランだとAIによるコーディングのアシスト機能が使えたり、チームに関する機能が追加されたり、作成できるプロジェクトの上限が増えたりするようです。
こちらはまた別の記事で検証していこうと思います。
まとめ
Webflowの標準機能のカスタムコードのエディタを使ったコード開発はかなりやりづらいため、Slaterを使った開発は結構ありなんじゃないかなと思いました。
ただ、フリープランではプロジェクト数に制限があるようなので、とりあえずは開発用に使用して、運用に使えると判断した場合は有料プランを検討するのが良いかなと思います。
また、プロジェクト共通のコードなどがもしあればSlaterを使って管理するのもよさそうです。
簡単にWebflow上で設定できるのでみなさんもぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか。
近年、ホームページはビジネス展開における最も重要なツールの一つとなり、現代ビジネスにおいて欠かせない存在となりました。
本日は、短期的に効果的なホームページを制作する方法について紹介します。
特に次のような人は必読です。
- ホームページ作成をWeb制作会社に外注する人
- Web制作会社に依頼したときの作成期間を知りたい人
- ホームページを早く作りたい人
- 保守費用がもったいないと感じている人
- ホームページからの集客を強化したい人
また、記事の後半では、自身でホームページを制作・運用する個人や企業にも役立つコツが満載です。
ホームページ制作の主な流れ
まずは、ホームページ制作の主な流れをご紹介します。
- 制作会社の選定
- 打ち合わせ
- 見積もり
- ターゲット設定
- サイトコンセプトの決定
- サイト設計
- 要件定義
- デザイン作成
- コーディング
- テスト
- 公開
必要に応じてクライアントとの打ち合わせや、ライティング、撮影なども行われます。
ホームページは「会社の名刺」と言われるくらい、その会社のイメージを大きく左右するためどんなデザインなのかユーザーが使いやすいレイアウトや導線を設置できているかなど非常に重要なため、しっかりと理解した上でホームページ制作を進めるようにしましょう。
規模別!ページ数ごとの完成までの制作期間
ホームページの作成期間には様々な要素が影響しますが、
その中でもホームページの規模を示す分かりやすい要素として「ページ数」があります。
一般的に、ページ数が多ければ多いほど、作成にかかる期間が長くなります。
※表内の期間は、Web制作会社に発注してからの目安の期間です。
LPの制作期間は1ヶ月程度
まずLPとは「LandingPage(ランディングページ)」の略称です。
シンプルでわかりやすいデザインが特徴的で、訪れたユーザーに特定のアクションを取らせるために設計された単一のウェブページを指します。通常、広告やキャンペーンなどのプロモーション活動の一環として利用されます。
特定のアクションとは、例えば、商品の購入、無料トライアルの申し込み、資料のダウンロードなどです。
LPは効果的に目的達成を目指すための重要な要素で、ウェブマーケティング戦略において活用されることが多いです。
ちなみに、ランディングページは基本的な構成が確立されています。
ランディングページの制作に特化したWeb制作会社もあり、レイアウトがテンプレート化されていることも多く、デザインに特別なこだわりがない限りは、ほとんど納期が遅れることはないでしょう。
創業期やキャンペーンサイト(〜5ページ)の制作期間は2ヶ月程度
5ページ程度のホームページであれば、通常約2ヶ月の作成期間で制作できます。
特に創業期やキャンペーンサイトにおいては、5ページ程度の規模で充分です。
5ページ程度のサイトを作成する場合は、WordPressで自作することでコストを抑えて制作するできます。
LPやキャンペーンサイトはトレンドに合わせて集客を行うことが多く、
立ち上げスピードやABテストなど、臨機応変に対応できるホームページ制作ツールがおすすめです。
関連記事の「Webflow」というツールでホームページを作ることで、
WordPressよりも素早く、かつ高度なデザインを作成することができます。
関連記事:【メリット解説】なぜWebflowはマーケティングに強いのか?
一般的なコーポレートサイトや採用サイト(〜20ページ)の制作期間は2〜3ヶ月程度
10ページ程度のホームページを制作する場合、一般的には約3ヶ月の作成期間が必要です。
コーポレートサイトの場合、10ページ程度の規模が一般的です。
具体的な構成例としては下記のようなものが多いです。
- トップページ
- 事業内容
- 代表挨拶
- 企業理念
- 会社概要
- 事業所紹介
- 採用情報
- ニュース
- お問い合わせフォーム
- 個人情報保護方針
各ページに細かなこだわりを持ちすぎると、作成期間が延びてしまうので、主要な情報やコンテンツへのリンクが配置されることが多い、トップページの制作に重点を置くことがおすすめです。
ポータルサイトや大企業のコーポレートサイト(20ページ〜)の制作期間は6ヶ月以上
大規模なホームページ(20ページ以上)の制作期間は、通常半年以上かかります。
具体的な期間はプロジェクトの複雑さや要件、制作チームの規模などによって変動し、企業によっては、多言語対応や、商品数によって、ページ数が100ページを超えることも。
企業や組織によって制作期間は大きく変動するため、事前にしっかり計画を立てることが大切です。
ホームページ制作の相場
先ほどの章では、ホームページ制作にかかる時間を紹介しましたが、この章では、ホームページ作成にどれぐらいの費用が掛かるかの相場をご紹介します。
サイトの種類・規模・デザインなどによって制作費は異なります。
Webサイトの制作にかかる費用の内訳は以下のようなものがあります。
- ディレクション、デザイン、コーディングなどの作業にかかる経費や人件費。
- Webサイトをホスティングするためのサーバー費用。
- Webサイトのアドレス(ドメイン)を取得するための費用。
- Webサイトのセキュリティを確保するためのSSL証明書の取得費用。
- Webサイトの更新、メンテナンス、監視などの保守費用
ノーコードツールの「Webflow」を使えば、相場よりも費用を抑えつつWordPessと遜色ないデザインの自由度が高いホームページを作ることができます。
関連記事:最強のサイト制作ノーコードツール『Webflow』とは? - メリットについて数字を交えてご紹介 -
ホームページ制作における工程ごとの流れ
ホームページ制作の目的を明確にする
まずは、ホームページを制作する目的を明確にしましょう。
- 新事業を始めたのでホームページを制作したい
- サイトをリニューアルして大きな集客を狙いたい
- 既存のサイトのデザインを一新したい
何を伝えたいのか、何を達成したいのかをしっかりと考えましょう。
そして、具体的なゴールを設定します。
- お問い合わせフォームの送信
- 商品の購入
- メルマガへの登録
などがゴールの一例です。ゴールが定まるとホームページを通じて、どのような成果を得られたか評価ができるようになります。
そしてホームページを利用する主な対象者(ターゲット)を明確にしましょう。年齢層、職業、性別、興味関心などを考慮して、具体的なペルソナ(商品やサービスを利用する典型的な顧客モデルのこと)を設定しましょう。ターゲットに向けて伝えたいメッセージや情報を整理し、求める情報や価値を提供することが大切です。
上記のポイントを意識することで、一貫性のあるWebサイトを構築し、効果的にターゲットに情報を届けることができます。
サイトの仕様を決定する
レイアウトや、どのような機能を実装するのかなど、おおまかなサイトのサイトの仕様を決めていきます。仕様を決めるておくことで、制作会社の見積もりの精度が正確になったり、自社で制作する場合はスケジュールが立てやすくなります。
そして、仕様をまとめた提案依頼書(RFP)を作成し、制作会社に依頼する際の基礎として活用しましょう。
一般的に提案依頼書には以下のような情報が記載されます。
- Webサイト制作の目的や背景
- 現状の課題や問題点
- 達成すべき目標
- 依頼主のサービスや製品の独自の強み(USP)
- 競合他社との差別化や比較
- Webサイトを公開したい目標の日付
ホームページ制作の予算を決める
これまでに明確にしたホームページ制作の「目的」と、ホームページの「仕様」を実現するため、どれくらいの予算が必要かを検討しましょう。
ホームページ制作によって得られるメリットは
- 信頼度の向上
- 事業の認知度向上
- いつでも問い合わせや申し込みを受け付けることができる
など様々です。
大切なことは、ホームページ制作の目的が達成できるのかとそれにはどの程度費用が掛かるかであり、単に安ければよいというものではありません。
費用の相場がよく分からないという場合は、前述した相場を参考にして予算を決めましょう。
複数の制作会社と打ち合わせをする
目的、仕様、予算が決まったら、Web制作会社と打ち合わせをします。
条件が同じでも、制作会社ごとに得意分野が違うため、一社だけで決めてしまわず、複数社との打ち合わせをおすすめします。
数ある制作会社の中から良い制作会社を選ぶための特に重要なポイントを4つ紹介します。
- 担当者の対応
レスポンスは早いか、説明はわかりやすいか、コミュニケーションはスムーズか など担当者の対応はホームページ作成を円滑に進めるためにとても重要です。
- 実績
制作会社の実績例を見ると、サイトの完成像がイメージできます。自分の完成イメージに近いサイト制作実績がある会社を選びましょう。また同じ業界での制作実績があれば、業界に関する説明が不要でスムーズに制作が進みます。
- 制作体制
制作が自社のメンバーか、外注中心か、オフショア(海外)の開発が多いのかなど、制作体制に注意をしましょう。特に外注やオフショア開発の場合は、納期管理や品質保証がしっかりされているかを確認するようにしたり、制作会社の口コミなどを調べることもおすすめです。
- アフターフォロー
ホームページは公開して終わりではありません。公開後のサポート体制は整っているか、トラブルへの対応速度、アフターフォローのコストがどれくらいかかるか、などはホームページを運用をしていく上で非常に大切です。
見積もりを比較し決定する
複数の制作会社から見積りを受け取った後は、それぞれを詳細に比較し、総合的に自社の要望に応えてくれそうな制作会社を決定します。Webサイトの制作会社を決定する際、以下の注意点を確認しながら検討するようにしましょう。
1.金額だけで比べない
価格だけが選定の基準となると、本来の目的を達成できない場合があります。言わば「安物買いの銭失い」です。
前述しましたが、サイト制作は高額になることも多く、どうしても一番安いものを選んでしまいがちです。しかし、最悪の場合、サイトが完成しないまま、余計なコストが発生する可能性もあります。
なので価格だけではなく、「なぜその金額がかかるのか」をきちんと説明してくれる制作会社を選びましょう。そして、制作会社の提案内容、デザイン、機能、納期など総合的に比較して制作会社を選部ことが大切です。
2.契約に関する内容は記録に残す
費用が発生するものやスケジュールなど、重要な契約内容はメールやチャット、書面など記録に残る形で保管しましょう。
例えば、サイト公開後に一部修正を依頼した際、予想外にその費用が追加されることがあります。公開後の作業範囲が当初の契約に含まれると思い込んでいても、実際には保守費用の範囲外である場合もあります。
こういったトラブルを避けるために、作業範囲や責任範囲について明確に文書に残すことが重要です。
3. 会社の規模だけで選ばない
複数の制作会社から見積もりを取ることは重要ですが、大手企業以外からも見積もりを取ってみましょう。なぜなら、現在ではフリーランスや小規模な会社など、多様なWeb制作業者が活躍しています。
もちろん大手企業には大手なりのメリットがありますが、フリーランスや小規模な会社にもそれぞれのメリットが存在し、以下のようなメリットが存在します。
- 費用がお手頃
- 柔軟な対応がしやすいこと
- 営業とエンジニアが一体となっていること
規模の大小を問わず、複数の業者から見積もりを取得し、それぞれの利点や欠点を総合的に比較することが重要です。
制作会社と詳細に打ち合わせをする
制作会社が決まったら、本格的にホームページ制作に関わる詳細の打ち合わせをします。ホームページ制作期間を短くするためには、打ち合わせの準備をしっかりしておくことが大切です。どんなポイントを押さえて準備をしたら良いか、ご紹介します。
1.ホームページのデザインやイメージを伝える
デザインやイメージを真っ白な状態から決めるとなると、時間がかかるので、参考にしたいサイトやデザインのキャプチャがあれば、口頭で伝えるよりイメージを共有しやすくなります。またイメージを伝える時に、万人が共通の認識を持てるような単語(例えば、明るい、シックな、親しみやすいなど)をピックアップしておくと時間の短縮になります。
2.ホームページを運用する目的を伝える
ホームページの運用目的をしっかり伝えることで、ホームページの根幹が固まり、最適な制作の方針を決めることがでます。
話がそれたり、イメージが大幅に変わった場合でも、ホームページを運用する目的に立ち返り、打ち合わせを行うことができます。
3.希望に優先順位を付けておく
希望事項が出てきた場合、すべてを取り入れるのは難しい場合もあるので、それらに優先順位を付けておきましょう。優先順位があれば、ホームページ制作会社も対応の可否を判断しやすくなります。何が絶対に必要なのか、できれば対応してほしい程度なのかを明確にしましょう。
サイトマップの作成
ホームページのイメージがまとまり、全体像が大まかに把握できる段階ようになったら、サイトマップを作成します。
サイトマップはサイトの全体構造を示した図やリストのことで、どのページにどの内容があり、それらがどのようにつながっているのかが一目で分かります。
同時に、ページのレイアウトの設計も行います。制作フェーズで最も重要なのはこの「サイト設計」です。
- ホームページにどんなページが必要なのか?
- 顧客をどのように集客していきたいのか?
- それに必要なホームページの機能は何か?
上記の認識が制作会社とずれていると、後でやり直しが必要になったりロスが生じる場合があります。逆に自社とホームページ制作会社の間でしっかりとイメージの共有ができていると、この後の工程がスムーズに進行します。
制作会社から提出されるサイトマップ、ワイヤーフレーム、要件定義表などは馴染みのないものかもしれませんが、しっかりとチェックしておくようにしましょう。
サイトデザインの作成
打ち合わせで決定した内容をもとに制作会社が作業を進めます。
Webサイトの制作で必要な素材やブランドカラーやテーマカラーの要望がある場合、事前に伝えるようにしましょう。
もし、制作の過程で新たな素材が必要になる場合は、随時提供するようにしましょう。
下記はサイトの制作で必要な素材の例です。
- 店舗の外観や内観
- 商品の写真
- 会社ロゴ
- スタッフの写真
注意点としてサイトデザインを確定してしまうと、追加費用だったりサイトの完成時期がさらに遅れる可能性があります。
しかし、海外でトレンドのノーコードツール「Webflow」でホームページ制作をすれば、
サイト公開までであれば何度でもデザインの変更ができるため、「ほんとはもっとこうしたかったけど・・・」ということが起きにくいためおすすめです。
関連記事:【メリット解説】なぜWebflowはブランディグに強いのか?
コーディングをする
デザインが完成したら、HTMLやCSS、そしてJavaScriptなどのプログラミング言語を使ってコーディング作業が始まります。
コーディングとは、デザインされたウェブサイトやアプリケーションの外見や機能を実現するために、プログラミング言語を使って書く作業です。
ウェブサイトは基本的にHTMLやCSSで作成され、動きを追加する場合はJavaScriptなどのプログラミング言語が使用されます。また、システムやCMSの導入もこの段階で行います。
依頼者側で特別に行う作業はありませんが、状況によっては制作会社からの確認が入る場合もあるので、協力的に対応しましょう。
動作確認・検修作業
サイトを公開する前にはテストを行います。テストを行うことで、サイトが適切に動作し、ユーザーにとって使いやすい状態になっているかを確認します。
動作の検証だけでなく、ブラウザでの表示も確認します。
テスト時に確認するポイントは下記を参考にしてください。
- 複数の主要ブラウザでの動作
- サーバーやネットワークの正常な動作
- 複数のデバイス(PC、スマートフォン、タブレット)での表示
- お問い合わせフォームなど機能の動作
納品・公開
テストで問題がなければ、Webサイトを公開します。
公開後には「検索エンジンに報告」と「社外に告知」の2つの作業を行いましょう。
- Googleの検索エンジンにサイト公開を報告する
Googleの検索エンジンに公開を知らせることで、クローラーと呼ばれるロボットがサイトを巡回してくれます。検索エンジンに公開を知らせるには、後述するGoogleサーチコンソール経由で簡単に行えます。
- Webサイト公開を社外にも告知
Webサイトを公開したことは、プレスリリースやSNS、メルマガなどで積極的に告知しましょう。
保守・管理
ホームページ制作をした後は、公開して終わりではなく、「保守・管理」をしていかなければいけません。
保守業務に欠かせない作業を3つ紹介します。
- サーバ・ドメインの維持・管理
ドメインとは、インターネット上で特定のウェブサイトやリソースを識別するための文字列です。一般的にはウェブサイトのアドレスとして知られています。
例えば、"www.example.com" の "example.com" 部分がドメインです。この部分はインターネット上の特定のサーバーを指し示し、契約期間が決まっています。
ドメイン、サーバどちらも更新の期限が来れば支払いが発生しますが
ドメインの更新を行わないと、Webサイトが公開できなくなります。維持をするための費用と更新対応の両方が必要になります。
特にホームページの担当者が退職したや通知を見逃していたなどでドメインの更新を忘れてしまうと、期限が切れた後に誰かに購入されてしまうとそのドメインが使えなくなってしまうため、更新期限は定期的にチェックするようにしましょう。
- SSLサーバー証明書の更新
SSLサーバー証明書とは、ホームページの安全性を保証するものです。このSSLサーバー証明書の期限が切れてしまうとホームページが正常に表示されなくなったり、ホームページで暗号化が出来なくなり安全性が低下します。サーバーへのインストールなど技術的な作業も発生しますし、こちらも更新対応と維持費用必要です。
- CMSのバージョンアップ
WordPressなどのCMSもバージョンアップが必要です。バージョンアップをしていないと、バグが生じる、ホームページが正しく表示されないなどのトラブルになる場合があります。
ホームページの制作期間を短くするポイント
ホームページの目的や用途を明確にしておく
Web制作会社も、目的や用途が決まっていないと、どんなホームぺージを作ればよいのか判断できません。
あらかじめ自社でホームページの目的を決めておけば、Web制作会社とのやりとりがスムーズになります。
同業他社やイメージに近いホームページをいくつかピックアップしておく
制作会社によってはサンプル用のWebサイトを用意してくれる場合もありますが、作りたいホームページのイメージに近いWebサイトや、参考にしたいWebサイト、同業他社ホームページなどをピックアップしておくとよいでしょう。
口頭や文章で制作会社に伝えるよりもイメージを共有しやすくなり、スムーズにイメージを伝えやすくなります。
社内担当者と最終決裁権を決めておく
会社によっては、ホームページ担当、決裁担当などに役割が分かれているケースがあります。担当者間でのやり取りが滞ると、制作スケジュールが遅れることもあります。
役割分担を確認しておくことで、情報の遅れや誤解を防ぐことができます。また決済権や決定権のある担当者に参加してもらうことで、迅速な判断や決定が可能になります。
円滑に進行するために、やり取りしやすい流れを作っておきましょう。
ホームページ制作でよくある失敗例
とりあえず作りたいが先行して目的が決まっていない
Webサイトは、明確な目的やターゲット、コンセプトに基づいて制作するようにしましょう。目的が曖昧のままだと、一貫性のあるサイトを作成するのが難しくなります。
目的やターゲット、コンセプトをしっかりと設定し、それに基づいて制作を進めることで、より効果的なWebサイトが作成ができます。
自身の企業コンセプトと異なったデザインを要望する
Webサイトのデザインは企業やブランドのイメージと一致していることが重要です。イメージと合わないデザインは、ユーザーに不信感を与える可能性があります。
全体のデザインを統一させ、企業やブランドのイメージを忠実に表現できる色味やレイアウトにすることが重要です。
競合他社のサイトと似過ぎている
競合他社のWebサイトは戦略を考える上で重要な情報源になります。しかし、他社のコンテンツやデザインを参考して、そのまま真似してしまうと競合他社から連絡が来てしまったり、Googleからコピーコンテンツと判断される可能性があります。
オリジナリティを保ちつつ、他社とは差別化された独自のコンテンツやデザインを持つことが必要です。
著作権フリーの画像を使っていない
他のサイトで使用されている文章や画像を無断で使用することは、著作権の侵害になります。文章を引用する場合は、引用元を明記し、画像は著作権フリーでない場合、権利を取得するか、ライセンスに従って使用する必要があります。
SSL化(暗号化通信)に対応していない
SSLを利用することで、情報が第三者によって傍受されるリスクを軽減し、セキュリティを確保できます。なりすましや不正アクセスなどからの保護が強化されるため、ユーザーが安心してサイトを閲覧することができます。
レスポンシブ対応していない
現在、サイトへのアクセスはPCだけでなく、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスからも行われています。そのため、ウェブサイトがモバイルデバイスに適した形で表示されないと、ユーザはサイトから離れてしまう可能性が高いためレスポンシブ対応は必ず行うようにしましょう。
誤字脱字が多い
誤字脱字や誤情報は信頼を損ない、SEOの評価も低下させる可能性があります。公開前にしっかりとチェックを行うことで、品質の高いコンテンツを提供し、信頼性を保つようにしましょう。
作成以降、全く管理していない
Webサイトは、公開がゴールではなく公開後が重要です。定期的な分析と改善が必要で、放置すると予算をかけて作ったホームページが無駄になることや検索順位が下がる可能性があるため、常に最新の情報やコンテンツを提供し改善を行うことが大切です。
ホームページ制作後の運用について
ホームページを使った集客を考える
ホームページを運用するにあたって、集客は非常に重要です。
ユーザーがどのページにアクセスしているか、どの程度滞在しているか、どのようなアクションを起こしているかを把握し、日々分析を行うようにしましょう。
ホームページからの集客強化やSEO対策としてよく使われる分析ツールが「Googleサーチコンソール」と「Googleアナリティクス」です。このツールはGoogleから無料で提供されているため、積極的に活用しましょう。
Googleサーチコンソールを導入してSEO対策を行う
Googleが提供するウェブマスターツールです。
ウェブサイトのパフォーマンスをモニタリングし、検索結果での表示状況や検索トラフィックに関する情報を提供します。サイトのSEO(検索エンジン最適化)やコンテンツ戦略の改善を行うことができます。
- サイトのインデックス状況の確認
検索エンジンが特定のウェブサイトをどの程度索引(インデックス)しているかを確認できます。
- 検索クエリの解析
特定のキーワードやフレーズが検索エンジンでどれだけ頻繁に検索されているか、それに対してどの程度のトラフィックが発生しているかを確認できます。
- クリック数や表示回数の確認
サイトが検索結果に表示された際のクリック数や表示回数を確認できます。
Googleアナリティクスを導入してページごとの分析を行う
Googleアナリティクスは、ウェブサイトやアプリのトラフィックやユーザーの行動を詳細に追跡・分析するための分析ツールです。
Googleアナリティクスを使うことで、以下のようなマーケティングに必要なデータを分析することができます。
- サイトやアプリを訪れたユーザーの数と、それぞれのセッション(訪問)の回数
- 各ページが何回表示されたか
- ユーザーがサイトにどれくらいの時間滞在したか
- ユーザーが最初のページでサイトから離れる割合
- ユーザーが特定の目的(例: 購入、登録、問い合わせなど)を達成した回数
- サイトにどのような経路でやってきたか(例: 検索エンジン、ソーシャルメディア、直接入力など)
- どの種類のデバイス(PC、スマートフォン、タブレット)を使っているか
- ユーザの地域や使用言語
など
ただ、高性能であるが故に、効果的にデータを収集するには経験者もしくはマーケティングに関する知見をもった方でないと、なかなか使いこなせないのが少し難点です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、ホームページ制作の期間や流れについて、詳しく解説しました。
ホームページを制作することでは、目的やターゲットなどを明確にしておくことが大切です。
ホームページ制作を依頼する際は、「マーケティングに強い次世代のノーコードツール」と呼び声の高いWebflowを是非ご検討ください。